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日本に大敗「もっと時間が必要だ」 対戦国シリア監督が退任示唆「ファンには申し訳ない」
クーペル監督「一緒に仕事ができてとても幸せでした」
森保一監督率いる日本代表(FIFAランク18位)は6月11日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でシリア代表(同89位)と対戦し5-0の快勝を飾った。敗戦したシリアのエクトル・クーペル監督が、試合後に退任示唆のコメントを残している。
2次予選2試合を残して最終予選進出を決定していた日本。6月6日のアウェーのミャンマー戦で5-0と勝利し、最終節でホームのシリア戦を迎えた。ミャンマー戦同様、3-4-2-1システムで挑んだ日本は前半13分にFW上田綺世のヘディング弾で先制する。
前半だけで3ゴールを奪った日本は、後半から最終ラインを4枚に変更。MF中村敬斗に変わって入ったDF伊藤洋輝が加わる形で慣れ親しんだ形に。しばらく膠着した時間が続いたなか、後半28分にPKから途中出場のMF相馬勇紀が追加点。同40分にはMF南野拓実にも得点が生まれ、5-0の無失点勝利を飾った。
現地メディア「Syrian snack」はシリアサッカー協会のSNS投稿を引用しつつ、試合後のクーペル監督の言葉を紹介。「一緒に仕事ができてとても幸せでした」と退任を示唆するコメントを残している。
「シリアの協会の関係者の方々に感謝したい。残念ながら、これがサッカーだ。選手たちの努力に感謝しているし、シリアのファンには申し訳ないと思っている。一緒に喜びと悲しみを味わったことに感謝している。私はベストを尽くし、ともに夢を見て、懸命に働いた」
シリアを率いたこれまでを振り返ったクーペル監督。最後には現地のファンに対し「君たちには今、とてもいい選手たちがいるが、彼らが調和し、強いチームを作るにはもっと時間が必要だ。協会が立ち上げたこのプロジェクトには、もっと時間が必要だ。これからの幸運を祈っています」と思いを込めたメッセージを贈っていた。