33歳原口元気、浦和に「まだ帰れない気持ちも」 独でチームを探し中…代表復帰→W杯出場が目標
原口元気が古巣の浦和で練習参加
ドイツ1部ブンデスリーガ、シュツットガルトの元日本代表MF原口元気は古巣の浦和レッズで練習に参加中だが、6月11日のトレーニング後に取材対応。来季についてはドイツでのプレーを目指し、将来的な浦和への復帰については「タイミングだと思う」とコメントした。
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原口は浦和の下部組織から二種登録され17歳でプロデビューして翌年に正式なトップ昇格。生え抜きのアタッカーとして活躍して2014年にドイツのヘルタ・ベルリンへと移籍した。日本代表としては18年のロシア・ワールドカップ(W杯)に出場して日本人初の決勝トーナメントでの得点者として記録されている。普段のシーズンオフはフィジカル系のメニューをメインに組むという原口だが、昨シーズンの出場機会が少なかったこともあり「サッカーの動きを多く入れようと思い、チームでやりたいと思ったので浦和にお願いした」のだという。
今回の練習参加は10日から14日までの5日間が予定されているが、この日の浦和はオフ明けだった前日に比べれば強度を上げていくメニューも増えた。居残り練習ではシュート練習などを10年前のチームメートでありGK西川周作やDF宇賀神友弥、MF関根貴大と行っていた。GK牲川歩見や若手のMF武田英寿、MF堀内陽太も参加し、それを見守っていたのは浦和ジュニアユース時代のコーチでもある池田伸康コーチだった。
池田コーチとの練習を「嬉しい」と話した原口は、FW興梠慎三も含め旧知の選手たちとの関係を「10年経っても帰ってきたらそのまんま、みたいな感じもある。楽しいし嬉しいし、充実した時間になっている。年だけ見れば33歳で結構いっているなと感じるけど、気持ちはヒデ(武田)とかヨウタ(堀内)と一緒の感覚で接することもできる。多少、上から『もっとできるだろ』なんて言うけど、それは上手くなってほしいし、彼らからも向上心を感じる。僕もまだまだ上手くならないといけないし、一緒にうまくなりたい」と話す。
その上手くなりたいモチベーションの一つは、日本代表に返り咲いてW杯を目指すことにもある。それだけに、将来的なものも含めた浦和への復帰や来季へ向けた去就には様々な思いを噛みしめながら言葉にした。
「タイミングだと思う。僕も帰りたい気持ちがすごくあるし、でもまだ向こうでチャレンジして日本代表に戻ってもう1回W杯に出ることにもチャレンジしたいのでまだ帰れない気持ちもある。僕が帰りたいと思ったタイミング、浦和がほしいと言ってくれるタイミング、僕が動けるタイミングとすべてマッチしないと実現しないと思うけど、それができたらすごく嬉しいなとは思う」
来季に関しては「今もドイツのチームを探している状態」と話す。原口は久しぶりであり、慣れ親しんだ場所でもある浦和で欧州の来シーズンへ向けての準備を進めている。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)