堂安律が新オプション、ウイングバック起用も「点を取りやすい」 お手本は“B・シウバ”「精度で支配」
シリア戦では右ウイングバックでプレーする可能性が出てきた
森保一監督率いる日本代表は6月9日、広島市内で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア戦に向けた練習を冒頭15分公開。前日8日の練習では途中から別メニュー調整となったMF久保建英、MF長友佑都も公開部分では合流した。ミャンマー戦(6日/5-0)ではシャドーの一角で先発出場したMF堂安律は自身のウイングバック起用について自ら言及。所属のドイツ1部フライブルクで培った経験を日本代表に還元する。
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「ウイングバックも託されるポジション、もちろん役割というかフライブルクではかなり5バックとは思えないぐらい高い位置を取っていますし、レバークーゼンみたいなサッカー、カウンターをフライブルクの監督は最後イメージしていたので、ウイングバックが点を取るというイメージ、役割が託されていましたけど、このチームでももしそのポジションを託されれば、恐らく守備的な要因ではないので、そこから得点アシスト狙えるような役割は担っていきたい」
所属のフライブルクでは今季ウイングバックでの出場もあり、リーグ30試合の出場で7ゴール4アシスト。ミャンマー戦では左ウイングバックで出場したMF中村敬斗に「ウイングバックは点を取れる」と助言していた。ウイングバックで出場した際でも、堂安の良さを発揮できる。
「スピードでサイドを切り裂いていくタイプじゃないけど、右サイドのポジショニングとかパスの精度とかでコントロールして支配するというのは、ウイングバックでもいわゆる一番の右のレーンを支配することはかなりできている。ザ・ウイングバックのフリースタイルじゃないですけど、(マンチェスター・)シティとか見ても(ベルナルド・)シウバがウイングをやっていて、スピードがなくても支配する。彼がいることでボールが回るところがあるので、そのイメージはかなり多く持っていて、何かプラスをもたらしたいなと思います」
シティのポルトガル代表MFをお手本に、サイドを制圧していく。中村にも「スペースがあるから点を取れる」と説明したウイングバックだが、なぜゴールが取れるのか。堂安は分かりやすく言語化してくれた。
「ウイングバックの方が点を取りやすい。ブラインドから入ってくるし、シャドーの選手が相手のサイドバック(SB)の前を走ると、相手のSBはシャドーについてくるので、そうなると大外が空いてくる。今までの古い5バックの考え方だと、そこをシャドーが走ったスペースに(ウイングバックが)いない。ザッケローニ監督がやっていた3-4-3だと、内田さんと長友さんはコントロールしがちで、そこ(スペース)に入っていかないと思う。レバークーゼンだとそこに入っていく。得点するチャンスは確実に増えます。あと、相手も守備のレベルも上がっているので、危ないところを一番に消してくる中で、消した先に自分が出てくるというのは点を取れます」
今回の森保ジャパンは9月から始まる最終予選に向けて、攻撃的な3バックをはじめ、積極的にトライしているなかで、堂安のウイングバック起用は新たなオプションとなりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)