「日本とイランを避ける」 なぜ韓国は中国戦必勝か母国言及「アジア3位を維持する必要がある」

韓国は中国と対戦【写真:ロイター】
韓国は中国と対戦【写真:ロイター】

W杯アジア2次予選突破を決めた韓国は最終節で中国と対戦

 韓国代表は6月11日、ホームでの北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第6節で中国と対戦する。すでに3次予選(最終予選)進出を決めているが、“消化試合”でも必勝を期す理由があるという。韓国紙「スポーツ朝鮮」が伝えた。

 韓国はカタールで開催されたアジアカップでベスト4敗退となり、FWソン・フンミンとMFイ・ガンインの乱闘騒動もあって今年2月にユルゲン・クリンスマン監督を解任。3月シリーズは五輪代表チームを率いるファン・ソンホン監督が暫定的に指揮を執り、5月にキム・ドフン氏が暫定監督の座に就いた。

 6月6日に敵地で行われた北中米W杯アジア2次予選第5節シンガポール戦では、イ・ガンインとソン・フンミンが2ゴールを挙げたほか、FWチュ・ミンギュ、MFペ・ジュノ、FWファン・ヒチャンも得点を決めて7-0で快勝。勝ち点を13に伸ばし、3次予選の切符を掴んだ。

 同11日に控えるホームでのW杯2次予選第6節中国戦に向けて7日午前に帰国した韓国。すでに2次予選突破とグループ首位は決めているが、中国戦は必勝態勢で臨む必要があるという。キム・ドフン暫定監督は、「第1ポットに必ず入らなければならない最後の目標が残っている。我々の試合をすることが重要だ」と語っている。

 4月に発表されたFIFAランキングでは、日本が18位(1621.88ポイント)、イランが20位(1613.96ポイント)、韓国が23位(1563.99ポイント)、オーストラリアが24位(1563.93ポイント)。韓国としてはW杯アジア3次予選を優位に進めるうえで、“アジア3位”をキープする必要があると、韓国紙「スポーツ朝鮮」は触れている。

「韓国は(W杯アジア2次予選)最後の試合で中国に勝ってこそ、FIFAランキングで日本、イランに次ぐアジア3位を維持することができる。韓国は現在、FIFAランキング23位だ。4位はオーストラリアでわずか0.06ポイントリードしている。アジア最終予選は3組に分かれて行われる。第1ポット入りを果たせば、日本とイランとの対戦を避けることができる」

 対する中国も勝ち点8でグループ2位だが、3位タイとの勝ち点差は3ポイント。最終節・韓国戦の結果によって勝ち抜けの行方が決まるだけに、勝利を追求してくる。W杯2次予選ラストゲームはお互いの思惑が交錯した熱戦となりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング