なでしこジャパン逆転勝ち 後半怒涛のゴールラッシュ…NZを4発一蹴、スペイン遠征2連勝飾る
ニュージーランド女子代表と国際親善試合を実施
日本女子代表「なでしこジャパン」は、6月3日にスペインのムルシアでニュージーランド女子代表と国際親善試合を実施。後半から出場したFW浜野まいかの2得点などで4-1の勝利を収めた。
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今夏のパリ五輪が大きな目標となる世界ランキング7位の日本は、同じく出場権を獲得している同28位のニュージーランドとスペインで2試合の国際親善試合を実施。初戦は5月31日に日本が2-0で勝利したが、そのゲームから日本は7人、ニュージーランドは5人のスタメンを変更。日本はイングランドでプレーするMF長谷川唯やDF清水梨紗、主将のDF熊谷紗希といったこれまで多くの試合に出場してきた主力選手を並べた。
しかし、ある程度ボールを持って試合を進めたものの初戦に比べて動きにキレが不足するところが見られた日本は前半22分、清水の背後でボールを受けたMFクレッグ・ミリーによる中央へのドリブルにDF高橋はなが振り切られると、熊谷のカバーも遅れてそのままシュートを蹴り込まれて先制を許した。
なかなかゴール前まで切り込めない日本は前半のラストプレーで中盤で長谷川やMF長野風花が相手を引き付けながらボールを動かし、ペナルティーエリア内のFW植木理子へラストパス。しかし、植木のシュートは枠を捉えられず0-1でハーフタイムを迎えた。
後半に向け池田太監督は3枚替えを実施。そして後半4分、左サイドから長谷川が入れたクロスが相手に跳ね返されたところ、ハーフタイム明けから投入された浜野がダイレクトの右足ミドルで蹴り込んで同点に追い付いた。
さらに後半15分、長谷川がセンターサークル付近からクイックリスタートで背後のスペースに送ると、素早く反応していた浜野が抜け出して右足シュートで逆転ゴール。2022年のU-20女子ワールドカップ(W杯)でMVPを獲得し、現在はイングランドのチェルシーでプレーする20歳が非凡な得点感覚を見せつけた。
さらに日本は後半21分、前線からのプレスで相手のビルドアップが中途半端になったところをMF宮澤ひなたがカットし、そのまま前線に出たボールをFW藤野あおばが蹴り込んで3-1とした。そして同35分にはDF守屋都弥のヘディングに背後を取ったFW千葉玲海菜が冷静に流し込んで追加点。後半は前半にパワーを使ったニュージーランドのペースが落ちた面もあり、前半以上に多くのチャンスを作った日本がゴールラッシュを見せて4-1の勝利を収めた。
スペイン遠征でのニュージーランドとの戦いを2連勝で終えた日本は、7月13日に石川県の金沢ゴーゴーカレースタジアムでガーナ女子代表と親善試合を行い、パリ五輪の本大会へと臨んでいく。
(FOOTBALL ZONE編集部)