ハリルの求めるデュエルが光ったWSW戦の浦和 データから浮かび上がる槙野の強さ、李の貢献
浦和はタックル17回の積極的な守備も機能
それに加え、浦和は15回のインターセプトに成功し、17回のタックル(10回成功)を仕掛ける積極的な守備姿勢を見せた。WSWはタックル9回にとどまり、浦和が126回も上回ったパス総数527回と合わせて考えれば、素早いボール回しで相手に守備の的を絞らせなかったことが分かる。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督就任以来のポゼッションサッカーの長所と、テーマとしている素早い攻守の切り替えが機能したことがデータにも現れた。
攻撃面でも10本のシュートのうち枠内6本、ペナルティーエリア内からも7本のシュートを放って4ゴールと、効果的に敵陣を攻略したことが数字に表れている。ゼロックス杯では守備の脆弱さがクローズアップされてしまった浦和だが、オーストラリアで迎えたACL開幕戦では、厳しく相手に寄せる守備が機能して勝利を呼び込んだ。
浦和は28日にACL第2節のFCソウル戦をホームで戦う。韓国勢との試合では激しい競り合いが多くなる傾向にあるが、この日に見せたような“デュエル”の強さを見せ続けることができれば、試合を優位に運びながら勝利を手繰り寄せられるだろう。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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