低迷する古巣札幌に“喝” 元英代表FWが苦言「私はACLを逃した時から言い始めていた」
札幌でプレーしていたFWジェイが公式Xで持論を展開
北海道コンサドーレ札幌は6月1日に行われたJ1リーグ第17節東京ヴェルディ戦に3-5で敗れ、最下位に転落した。17試合を終え、その2倍以上となる36失点を喫しているチームに対し、札幌のOBで元イングランド代表のジェイ・ボスロイド氏はミハイロ・ペトロヴィッチ監督に怒りを見せている。
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ファーストネームの「ジェイ」で多くのサッカーファンに親しまれイングランド代表歴もあるジェイは、2015年にジュビロ磐田へ加入すると2シーズンをプレーした後に札幌へ移籍。その2シーズン目となった18年からペトロヴィッチ監督が指揮を執った。その初年度にはクラブ史上で最高位でもあるリーグ4位に入り、あと1歩でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得だった。
しかし、今季は低迷が顕著。5月29日にシーズン終了までの続投が発表された「ミシャ」の愛称で知られるペトロヴィッチ監督だが、同時に今季限りであることも示唆されている。その哲学はサンフレッチェ広島、浦和レッズを率いた時期と変わらずに攻撃的なサッカーを展開することだが、今季は得点数が試合数を下回り失点数が試合数の2倍を超えている。
東京V戦を終えるとジェイは自身の公式X(旧ツイッター)を更新し、怒りを示す絵文字を5個並べたうえに「ディフェンス、ディフェンス、ディフェンス!!! 私はACLを逃した時からミシャに言い始めていたのに!!!」と、古巣の不振と守備面の強化に力を入れない指揮官への不満と怒りを示した。
29日に三上大勝GMがペトロヴィッチ監督の続投を発表したと報道があった後、ジェイは「正直で公平な三上さんのことは大好きだが、彼はミシャにチームを前進させるのに十分な時間を与えたし、私の意見では長すぎる。結局、ミシャは最大の予算を持つ浦和を例とするようないくつかの大きなクラブを率いたが、それでも勝利をもたらせなかった」としていた。
また、浦和の2017年を念頭に置いたとみられる「ミシャが去った後にチームはACLを優勝した。彼はいつも良いスタートを切り、劣化を始める。哲学と結果が必要で両立すれば素晴らしいが、哲学が結果を上回ることは絶対にない。私は彼にこれを数えきれないほど言ったが、彼は耳を貸さなかった」ともしている。
21年に札幌を契約満了により退団して現役引退したジェイにとっては最後のクラブになる札幌だけに苦境を気に掛けているようだが、ペトロヴィッチ監督はこの状況の解決にどのような手を打つのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)