敵将ミシャ監督も称賛…東京Vの“決定力”が高い理由 2トップの切磋琢磨がチームを牽引

東京Vが快勝【写真:徳原隆元】
東京Vが快勝【写真:徳原隆元】

札幌戦では5ゴールで快勝

 東京ヴェルディは6月1日のJ1リーグ第17節で北海道コンサドーレ札幌と対戦し、5-3の勝利を挙げた。今シーズン序盤は決定力不足に苦しんだ東京Vだが、この日は2トップが2ゴールずつを挙げる活躍もあり、今季最多の5ゴールを記録している。対戦した札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督も「東京Vの決定力は高かった」と、称賛している。

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 前半32分に中盤でボールをカットしたMF森田晃樹のスルーパスを受けたFW染野唯月は、並走するDFの股を抜いてゴールを決めてチームの3点目を記録。さらに後半34分にもFW山見大登のワンタッチパスを受けると、対応しようとしたDFを振り切って、エリア外から左足でゴールネットを揺らして見せた。

 染野は「1点目に関しては、森田選手からああいうボールがくるっていうのを練習の中からもイメージしていました。ちょっとファーストタッチが詰まってしまってワンテンポ遅れてしまったんですけど、うまく相手の股下を通せたのはよかったです。2点目に関してはうまく相手の背後をとって、切り返して冷静に流し込む事ができたのがよかったと思います」と、自身のゴールを解説した。

 FW木村勇大と2トップが2点ずつという結果になったが、「自分が決めたいっていう気持ちで今日、臨んでいたので。もう1点取れれば良かったんですけど、2ゴール取って勝つ試合にできたのが良かったです」と振り返った。

 2人の関係性の良さは、この試合でも随所に見られて相手の脅威となっていた。この試合では木村が先制点を挙げたが、チームメイトの活躍は刺激になると染野は認める。「チームで一番点を取りたいですし、得点というところは常に意識している。毎試合1ゴール、それ以上は目指していきたい」と語った。

 この試合を終えて木村は通算8ゴール、染野は6ゴールと2人で14ゴールを叩き出している。チームの総ゴール数が26であり、半分以上を2トップが挙げている計算だ。現在11位の東京Vだが、5位のサンフレッチェ広島との勝ち点差は、わずか「2」。この先の戦いでも上位進出も見えてきたチームを、頼れるチームメイトと競い合いながら最前線から引っ張っていくはずだ。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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