東京Vがホームで5発ゴールラッシュの快勝 3連敗の札幌、無念の最下位転落
東京Vは木村、染野の2ゴールなどで5-3勝利
J1リーグは6月2日に第17節を各地で行い、味の素スタジアムでは12位の東京ヴェルディと19位の北海道コンサドーレ札幌が対戦。試合は5-3で東京Vが勝利して2連勝としている。敗れた札幌は3連敗で最下位タイに転落した。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
東京Vは前節のヴィッセル神戸戦(1-0)に続き、3バックを採用。MF松橋優安がメンバー外となり、MF齋藤功佑が第10節アビスパ福岡戦(0-0)以来の先発となった。対する札幌は、前節の鹿島アントラーズ戦(0-3)から3選手を変更。DF家泉怜依、MF近藤友喜、そして4試合ぶりにFW鈴木武蔵が先発に復帰した。
札幌は前半4分に東京Vのバックパスがズレたところを逃さずにFW鈴木武蔵が最終ラインの裏を取り、GKマテウスもかわしたが角度のない位置からのシュートをゴールに飛ばせなかった。同5分には東京Vも距離のある位置でMF森田晃樹から横パスを受けたMF見木友哉がゴールを狙ったがクロスバーを越えた。
前半9分には右サイドのDF翁長聖からワンタッチパスを受けたFW木村勇大が最終ラインの裏を取り、GK菅野孝憲に倒される。これでPKを得ると木村が確実にゴール左に決めて、ホームの東京Vが先制した。
先制して勢いづく東京Vは、前半14分にも見木の横パスを受けた森田がミドルシュートでゴールを狙ったが、GK菅野に防がれた。札幌も雨が強くなってきた前半20分、波状攻撃を仕掛けるとMF荒野拓馬がシュート。DFに当たったボールがゴールに決まり、1-1の同点に追い付いた。
札幌は前半30分にも高い位置でボールを奪い、ビッグチャンスを作る。FWスパチョークの折り返しからMF近藤友喜が右足アウトでゴールを狙ったが、GKマテウスに防がれて逆転はできなかった。
流れを失いかけた東京Vだが、前半33分にカウンターを仕掛ける。中盤でボールを奪った森田がFW染野唯月にスルーパスを通すと、染野がDFを背負いながらゴールを決めて再びリードを奪った。東京Vは前半35分にも森田がMF稲見哲行にスルーパスを通したが、稲見は近藤に止められてシュートは打てなかった。
シュートを打ち切れない場面が続いた東京Vだったが、前半終了間際の44分、DF翁長聖がゴール前にクロスを入れる。見木はボールコントロールをミスするが、エリア内で立て直して鋭いシュートを放つ。これは右ポストを叩いたがゴール前に戻った中村に当たってゴールに決まり、東京Vが2点リードとなった。
後半のスタートと同時に2点ビハインドの札幌は、DF岡村と中村を下げ、MF長谷川竜也、FWキム・ゴンヒを投入した。攻撃的な姿勢を見せた札幌は、後半45秒にコーナーキックから近藤がヘディングシュートを決めて1点差に詰め寄った。東京Vも直後に反撃に転じて見木がゴールを狙ったが、DFにブロックされる。
東京Vは後半12分に齋藤がピッチに座り込む。ベンチではDF林尚輝が準備をしたが、齋藤はピッチに戻ってプレーを続行した。その齋藤は後半14分、中盤から縦パスを通すと、これで抜け出した木村がDFを振り切り、GK菅野をかわして左足でゴールを決めて4-2と再び2点差をつけた。
東京Vは5-4-1の布陣で札幌にボールを握らせ、攻めるスペースを与えない。そこから1トップの染野を用いたカウンターを狙う。後半34分にはMF山見大登からワンタッチパスを受けた染野がDFを背負いながらボールを前に進め、エリア外から左足でシュートを決めて5-2と3点差をつけた。
後半37分に東京Vは齋藤を下げ、林を投入する。その後も札幌に攻撃の形を作らせずに逆に追加点を奪いにいった。札幌も後半アディショナルタイムにMF原康介が1点を返したが反撃はここまで。東京Vが5-3で勝利し、2連勝を飾っている。
(河合 拓 / Taku Kawai)