“構想外10番”本田の活用法を提唱するミラン番記者 スソの疲労軽減へ「一定の時間チャンスを…」

チームで2番目に低調だったスソ

「不在の選手たちがいたためか、疲れが出ていたためか、状況は難しかった。フィオレンティーナは13回シュートしたが、ミランは6回。後半を見ればミランのシュートはゼロ。フィオレンティーナは4回だった。率直に言って、ミランはとても重要な試合で少しばかり運良く勝てた。しかし、名もない地(スクデットや欧州カップ戦出場圏内に入らない)、中堅ゾーンに転落するリスクもあった。ちょっと何人かの選手たちは休ませてもいいと思う。特にスソは、とても困難だった。疲れていた。それが見える。本田に最低、途中出場でも、ある一定の時間チャンスを与えたいところだ」

 ヴィンチ記者はこう語った。大手データ分析会社「InStat」によると、スソはこの日、パス39回中30回成功で成功率は77%。キーパスは一度も成功せず、ボールロスト14回とパフォーマンスを落としている。また、同社が各選手のパフォーマンスを客観的に測るために、いくつかのプレーデータを組み合わせて導き出している指標「INSTATインデックス」は、DFグスタボ・ゴメスの268点に次ぐ、275点というチームで2番目に低い評価だった。

 獅子奮迅の活躍を続けていたスソをリフレッシュさせるために、9試合連続で出番のない本田を先発とはいかずとも、途中出場で起用する策をヴィンチ記者は提言している。練習態度についてはモンテッラ監督から高い評価を手にしている本田は、スーパーサブとして疲労の色が濃い主力の負担を軽減させることができるだろうか。

【了】

倉石千種●文 text by Chigusa Kuraishi

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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