横浜FMのA・ロペス、“刈り取りタックル”でイエローの真相 本人が説明「すぐ謝りました」
横浜FMは鹿島に2-3で敗戦
横浜F・マリノスは6月1日のJ1第17節で鹿島アントラーズに2-3で敗れ、今季2度目の連勝を飾ることはできなかった。FWアンデルソン・ロペスは先制ゴールを挙げたものの、前半45分にはDF永戸勝也のパスから決定機を迎えたが、シュートを枠外に飛ばしてしまい、リードを広げることができなかった。ここで2-0とできていれば、試合の流れは大きく変わっていただろう。
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ミックスゾーンでアンデルソン・ロペスは「前半は我々のペースで試合を運べたと思います。先制点を決めることができましたが、そのあとに決定機を外してしまいました。それでも前半は良かったと思います。しかし後半に入り隙を見せてしまい、間延びした場面もあって前半とは違う形になってしまいました。相手に失点を許してしまった。難しい試合が、残念な結果に終わってしまいました」と、試合を振り返った。
UAE(アラブ首長国連邦)でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝を戦い、過密日程を強いられていた横浜FMだったが、3連勝中と好調だった鹿島を相手に善戦した。それだけに、「我々にとって、もう少し良いスケジュールにするように考えてもらいたかった部分はあります」と話したのは本音だろう。「ただ、そういうスケジュールを組まれた以上、試合はしないといけない。試合をこなしてフィジカルもメンタルでも疲労もありますが、それでも自分たちは戦わないといけないし、自分たちが良い部分を見せられても、こういう結果に終わったのは、本当に残念です」と、肩を落とした。
この試合、後半26分にアンデルソン・ロペスはイエローカードを受けた。ボールを奪われた後、すぐに守備に切り替えてボールを奪い返しに行ったが、この時のタックルが足を挟むような形になり、非常に危険なものだったからだ。鹿島の選手たちも激高し、一触即発の雰囲気になったが、アンデルソン・ロペス自身はすぐにファウルをしたことを認めていた。タックル自体は批判されても仕方がないが、攻撃から守備への切り替えと自分でボールを奪い返すという狙いは、チームにとっても重要なものだ。
「我々のチームはトランジション、切り替えをすごく大事にしています。あの場面でボールを失い、すぐに奪い返して、すぐに攻撃を仕掛けようとしてあのタックルをしてしまいました。見え方が悪かったタックルかもしれませんが、幸いなことに相手にもケガはなかったですし、レフェリーも極度に悪質ではなかったと判断して、イエローカードの判定になりました。もちろん相手選手とレフェリーには、すぐ謝りました」
ここから上位争いに絡んでいくためには、連敗を喫しないことが重要になる。次節、6月15日に横浜FMが対戦するのは、今シーズン連敗がない首位の町田だ。
両チームにとって今後のリーグ戦の浮沈をかける大一番になりそうだが、アンデルソン・ロペスは「この後、少しだけ試合がない時間があるので、そこでしっかりリカバリーすることが大事だと思っています。体の疲労をとることもそうですし、メンタル面でリフレッシュすることも大事です。次の町田戦からは、また集中して一試合も落とさない考えでやらないといけません。町田は首位にいるチームですし、彼らの戦いぶりを見ていると、首位にいるべくしているチームだと感じます。ただ、我々も負ける気はないですし、とても見ごたえのあるゲームにしたいと思います」と、必勝を誓った。
(河合 拓 / Taku Kawai)