浦和が執念ドロー 中島翔哉がコントロール弾、後半猛攻も…J1王者・神戸に勝ち切れず
ホームで昨季J1王者ヴィッセル神戸と対戦し、1-1引き分け
浦和レッズは6月1日のJ1第17節で昨季王者ヴィッセル神戸をホームに迎え撃ち、後半に同点ゴールを奪ったものの1-1の引き分けに終わった。
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浦和は新加入から負傷離脱があり5月に入って公式戦デビューしたノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンが2試合連続のスタメン。アンカーの位置にはMF岩尾憲が継続出場してスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンはベンチスタートになった。
序盤は神戸が左右からのクロスを多用してペースを握った。FW大迫勇也が落下点での競り合いにかなりの強さを見せ浦和を押し込むと前半15分、右サイドからのクロスを大迫が中央で競り勝ち、ファーサイドのMF井出遥也が蹴り込んで先制ゴールを奪った。その後も神戸は後方からつないで前進しようとする浦和に対して出足の鋭さを見せてゲームのペースを奪った。前半36分にはFW武藤嘉紀のクロスを大迫がダイビングヘッドで狙ったが、GK西川周作が何とかセーブ。1点差で前半を終えた。
浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督はハーフタイムに岩尾からグスタフソン、FW前田直輝からFW中島翔哉への2枚替えを決断し、ソルバッケンを右サイドにシフトした。するとこれが功を奏して浦和がボールを持ち神戸を押し込む状態になった。後半9分と10分にはMF伊藤敦樹が立て続けにペナルティーエリア内でシュートを放つも、わずかに外れた。
それでも浦和は後半16分、右サイドでソルバッケンがボールを受けると中央方向へカットインし、ゴール正面に進出してきた中島に丁寧なラストパス。これを受けた中島がゴール右に流し込んで1-1の同点となった。ソルバッケンはこれが来日3試合目の出場で初アシスト。中島は今季のリーグ戦で初ゴールになった。
後半の半ばを過ぎると浦和の勢いが一段落し、再び神戸が両サイドからクロスを入れる回数が増えた。一進一退の展開の中で両チームとも疲労からプレーの精度が落ちて決定機を作り出すには至らず、このまま1-1で引き分けた。
上位を追う浦和はホームで勝ち切れず、これで3試合未勝利に。神戸は2連敗のあとの引き分けで首位との差を詰められず。両チームにとって痛い引き分けになった。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)