鹿島&横浜FMの伝説3人が会見 ジーコ&ラモスが対面「神様より前に席に座ったらアカン」

豪華な顔ぶれでの会見に【写真:河合 拓】
豪華な顔ぶれでの会見に【写真:河合 拓】

ジーコ氏、木村和司氏、ラモス氏が会見

 J1リーグ第17節、鹿島アントラーズ対横浜F・マリノスの試合前に、両クラブのレジェンドである元ブラジル代表MFジーコ氏と元日本代表MF木村和司氏、さらにJリーグの日、特別アンバサダーのラモス瑠偉氏が記者会見を行った。

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 最初に会見場に現れたラモス氏は一度、着席するものの「神様より前に席に座ったらアカンな」と立ち上がり、ジーコ氏の到着を待ち、3人が揃ってから会見が始まった。30年目を迎えたJリーグのイベントに、こうして出席することについて、木村氏は「この場に座れることは本当に幸せ。隣にジーコさんとラモスさんがいて…。本当にありがとうございます」挨拶する。

 ジーコ氏も「今日、こうして2人と会えて、非常に嬉しく思います。チームは違いますが、それぞれのチームで自分たちがやってきたことが、今日のサッカー界の発展、成長につながっていると思うと嬉しく感じます。私たちが当時、難しい厳しい時代を歩んできたからこそ、今の日本のサッカーの景色が見えているので、やってきたことが間違っていなかったと思います。今日もみなさんの前で素晴らしい試合が行われますので、楽しんでもらいたい。非常に良い試合になると思います」と、通算最多勝利を挙げている鹿島と2位の横浜FMの試合に向けた期待を口にした。

 ラモス氏は「私も本当に(木村)和司が大学生の時から尊敬していて、日本リーグの時から日本サッカー界を引っ張ったというか、貢献をしてきたと思います。そのあと、まさか神様(ジーコ)と日本でプレーできるとは思わなかった」と言い、「ジーコが来たおかげで、世界中に日本のサッカーが知られた。世界中で『ジーコがどこでやっているの?』『日本だよ』『日本にサッカーがあるの?』という話題になった。それはジーコのおかげ。それだけでも感謝なのに、同じピッチに立てて、日本サッカーを引っ張っていけたことは、めちゃくちゃ良い思い出です。一生忘れません」と、あらためてブラジル代表の10番が世界に与えたインパクトを語った。

 そして、今日の鹿島と横浜FMのゲームに期待することを問われた木村氏は「いつも言うことですが、お客さんを喜ばす試合。それが一番。そして自分(選手)が楽しければいいんじゃないかな。一番は見ている人を喜ばすこと。それが選手の仕事」と、ファンを楽しませることを求めた。

 ジーコ氏は「横浜と鹿島という2チームは昔から凌ぎ合っている。スペクタクルな試合を何試合もやってきたと思います。それは皆さんもご存じの通りでしょう。こうしてスタジアムでまた横浜FMと試合ができることを嬉しく思いますし、5万人以上が来る予定で準備も整っています。選手たちは素晴らしいプレーを、ピッチで披露してくれるはずです」と、名勝負に期待した。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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