浅野拓磨、独1部退団で去就注目 クラブも愛示す「今やドイツの最終ラインの恐怖を体現」
5月31日にボーフムが浅野を含む10人の選手退団を発表
ドイツ1部ボーフムは5月31日、「10人のプロフェッショナルに別れを告げる」と選手の退団を発表。日本代表FW浅野拓磨もその中にリストアップされた。クラブは残留プレーオフでも活躍したその才能を絶賛し、さらなる飛躍を願うコメントを記している。
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J1サンフレッチェ広島でキャリアをスタートさせた浅野は、2016年7月にイングランド1部アーセナルへと渡る。同年8月から2年間、レンタル先のドイツ1部シュツットガルトでプレー。18年夏からは独2部ハノーファーへ再びレンタルとなった。
19年にアーセナルに戻るも出場機会はなく、セルビア1部パルチザン・ベオグラードへ完全移籍。20-21シーズンまでの2年間で、公式戦77試合30得点15アシストを記録した。その後フリー移籍で21年にボーフムへ。3年目を迎えた今シーズンは、公式戦7ゴール1アシストをマークした。
2024年5月に行われたデュッセルドルフとの1部2部入れ替え戦で、ボーフムはホームとアウェー2戦を戦いPK戦の末、逆転残留を決めた。浅野も途中出場で流れを引き寄せ、勝利に貢献。PK戦でも冷静にネットを揺らした。
このように活躍を見せていた浅野だったが、クラブが31日に10人の選手退団を発表。その中に日本人FWの名前もリストアップされていた。ボーフムは「ジャガー(浅野の愛称)が爪を伸ばしたとき、ボーフムのファンは(彼らだけではなく)歓声を上げるときだと知っている」と、浅野についてコメントを残している。
「ドイツ代表チームもこのジェスチャーを震えながら覚えており、“サムライブルー”の選手としての私たちの背番号11は、今やドイツの最終ラインの恐怖を体現したものた。彼はボーフム90試合14ゴール、7アシストを記録した。1部2部入れ替えプレーオフでのPKは最高の(クリスティアーノ・)ロナウドスタイルだった。ありがとう、タクマ! そして次の目的地での幸運と成功を祈っています」
浅野は2022年カタール・ワールドカップ(W杯)ドイツ戦でゴールを決め、一躍時の人となった。昨年9月の国際親善試合でもドイツ相手にゴールを決め4-1勝利に貢献。その翌日には当時ドイツの指揮官を務めていたハンジ・フリック氏(現バルセロナ監督)が解任された。
浅野の勝負強さは直近の入れ替えプレーオフでも発揮された。ドイツの移籍情報サイトによれば、浅野の最新市場価値(5月29日更新)は400万ユーロ(約6億8000万円)と自身の最強評価をキープ。今後の行き先がどこになるかにも注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)