なでしこジャパン、NZに快勝 18歳新鋭が代表初ゴール…スペイン遠征2連戦の初戦で白星
ニュージーランドと国際親善試合実施
日本女子代表「なでしこジャパン」は、5月31日にスペインのムルシアでニュージーランド女子代表と国際親善試合を実施。前半終了間際と後半立ち上がりのゴールで2-0の勝利を収めた。
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今夏のパリ五輪が大きな目標となる世界ランキング7位の日本は、同じく出場権を獲得している同28位のニュージーランドとスペインで2試合の強化試合を行う。初戦となったこの日は主将のDF熊谷紗希やGK山下杏也加、DF清水梨紗、MF長谷川唯といった選手たちがベンチスタートになったが、負傷明けのMF宮澤ひなたやWEリーグで22試合20得点のMF清家貴子らが攻撃的なポジションに入った。
立ち上がりから敵陣でゲームを進める時間が長くなった日本は、相手ボールも中盤で回収する形で攻守とも良い面を見せた。しかし、最後の崩しのところではニュージーランドの集中した守備陣に身体を寄せられ、自由にシュートを打たせてもらえずゴールが生まれないまま時間が流れた。
それでも前半アディショナルタイム、日本は右サイドからDF守屋都弥がペナルティーエリア内の右サイドに走り込んだMF長野風花につなぐと、長野が戻したマイナスの折り返しを清家がFW田中美南につなぎ、田中が左足シュートでゴール。前半のほぼラストプレーでサイドを鮮やかに攻略した日本が1点をリードしてハーフタイムに入った。
日本はGK平尾千佳に代え、米ミシシッピ大のGK大場朱羽を代表デビューのピッチへ。また、守屋に代えFW浜野まいかをピッチに送り込み、清家を右ワイドにシフトした。そして後半の立ち上がり2分、右コーナーキックを得るとMF北川ひかるがキック。すると、中央の混戦の背後へ回り込んだ18歳の新鋭DF古賀塔子がヘディングで押し込み代表初ゴールとなる追加点を挙げ、早々に2-0とリードを広げた。
その後も丁寧にうしろからつなごうとするニュージーランドを相手にミドルブロックから追い込んでいく守備は機能し、失点の危険性は感じさせず攻撃の回数も多くなった。両チームとも全体的にテンポは上がらず、ゆったりとした試合が進んでいった。
長谷川をラスト15分で出場させるなど交代枠も多く使い、このまま日本は2-0の勝利を収めた。6月3日には同会場でニュージーランドともう1試合を行う。
(FOOTBALL ZONE編集部)