元浦和の豪州代表DFが“ミシャ戦術”の攻略法を伝授 「コンパクトな陣形でイライラさせれば…」

ゼロックス杯でも鹿島相手に露呈した悪癖

 スピラノビッチは、浦和の攻撃陣に時間とスペースを与えないことで、アタッカーがゴール前に入り込みづらくすることが必要だと話している。そして、その先に活路が開けると断言した。

「もし、ワンダラーズが浦和をイライラさせることができれば、そこが逆襲のチャンスだ!」

 浦和の悪癖とも言えるパターンは、なかなか縦パスを入れる糸口をつかめない時に焦って入れたボールをカットされてカウンターを受けることにある。18日に2-3で鹿島アントラーズに敗れたゼロックス杯でも、特に前半は鹿島の危険なカウンターを何度となく浴びた。その再現を目指すことこそ、浦和対策の大きなポイントだとしている。

 07年にアジア制覇を経験した浦和は、10年の時を経たタイトル奪還を狙っている。しかし、その攻撃的な意識が強まり過ぎれば危険な逆襲を受ける余地が生まれる。スピラノビッチによる的確な浦和攻略法は、ACLのピッチ上で表現されることになるのだろうか。WSW、上海上港、FCソウルが同居する“死のF組”突破へ、カウンター対策が大きなポイントとなるのは間違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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