元浦和の豪州代表DFが“ミシャ戦術”の攻略法を伝授 「コンパクトな陣形でイライラさせれば…」
「コンパクトな陣形」が浦和攻略の生命線
近年、発展を遂げているAリーグだが、リーグ全体の質と層はJリーグに及ばないと、スピラノビッチは両リーグでプレーした経験から断言している。そして試合へ向けては、“ミシャ・スタイル”の基本を知るスピラノビッチは、浦和相手のゲームではカウンターが有効だと話している。
「彼らは、ほとんどのゲームでボール保持率を高め、ワンダラーズに対して対応を迫るチームだ。彼らはしばしば5人の選手を相手陣内の高い位置に送り込む。彼らがボールを保持してワンダラーズが自陣に押し込まれるならば、彼らにとって良い時間帯だと言えるだろう」
浦和の攻撃パターンは、1トップ2シャドーと両ウイングバックの5人が5トップ状に構え、そこでのコンビネーションを行うものだと解説している。そして、ボールポゼッションで圧倒されて押し込まれれば、WSWにとっては苦しい時間だとした。その一方で、組織的な守備により浦和の攻撃をシャットアウトするためのキーワードとして、コンパクトな陣形を挙げている。
「ワンダラーズは非常にテクニカルなチームとの戦いに慣れてきて、ボールをうまく保持することを学んだ。ワンダラーズは彼らの戦術をきちんと整理し、対策する必要があることを知っている。ここ数年、ワンダラーズは守備から攻撃に切り替えていく能力を向上させ続けてきた。しかし、コンパクトな陣形を保ち、浦和の攻撃側の選手のためのスペースを制限し、チームにとって危険なエリアから遠ざけなくてはいけない」