U-23日本代表、パリ五輪OAメンバー選定難航…「極めて難しい調整」山本昌邦NDが報告

山本昌邦NDがOAメンバー不在に言及【写真:徳原隆元】
山本昌邦NDがOAメンバー不在に言及【写真:徳原隆元】

パリ五輪出場国アメリカ代表と対戦

 大岩剛監督率いるU-23日本代表は5月30日、来月アメリカ(カンザスシティ/7日、11日)で行う同国代表との国際親善試合に向けたメンバー25名を発表した。24歳以上のオーバーエイジ(OA)枠となるメンバーが不在となったなか、ナショナルチームダイレクター(ND)の山本昌邦氏が経緯を明かした。

 U-23日本代表は、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップで2度目の大会制覇を果たし、8大会連続となる五輪出場が決定。本大会ではグループDに入り、パラグアイ、マリ、イスラエルと対戦する。

 五輪メンバー入りへ最後のアピールの場となる米国遠征には、U-23アジアカップで選外となったメンバーではGK鈴木彩艶(シント=トロイデン/ベルギー)、DFバングーナガンデ佳史扶(FC東京)らが復帰を果たしている。

 一方、今回のメンバーにはOAの3枠が含まれておらず、山本NDが経緯を報告。「長い時間かけて丁寧に進めてはおります」としたうえで「移籍の可能性が高い選手も多いですし、そういう意味で、移籍先が決まったとしてそこから交渉に入っていく過程の形になってきますのでそこのハードルは、かなり難しさを極めている状況」と、固まり切らない現状を明かした。

 OA候補となる面々のなかには、「所属クラブの(来季)監督が決まっていないとか、そういうような状況もあって動きがなかなかスムーズにいかない」と山本ND。交渉はスムーズにいかず「確約というか、実際にパリ五輪に出場できるというところにまだ至ってない」と明言した一方「ただ、我々が扉を閉ざしているわけじゃないので、メンバー登録のギリギリのところまで鋭意、努力は続けていくという覚悟は持って進めてまいりたいと思います」と語った。

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