横浜FMキャプテン、過密日程は「厳しい」発言も冷静「言い訳を見つけるつもりもない」
ACL決勝から“実質”中2日のハードな日程で柏戦を迎えた
横浜F・マリノスは5月29日、延期分のJ1リーグ第9節柏レイソル戦で4-0と完勝した。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦のアル・アイン戦(UAE/1-5)から移動日を含めて“実質”中2日でのハードなスケジュールだったが、ACL準優勝クラブの強さをしっかりと誇示した。
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キャプテンのMF喜田拓也は「このチームと仲間を守りたい。本当に、それだけでした。もちろん自分だけが頑張ったわけではなくて、マリノスに関わる全ての人が、それぞれの形で切り替えて、前を向いて歯を食いしばって戦った。それに尽きると思いますし、まだ自分たちは死んでいないぞっていうところを見せられたと思います。みんなの姿勢が報われて良かったなと思います」と大きな舞台での敗戦の直後に、快心の勝利に胸を張った。
UAEでの試合を終えて、すぐに移動。時差ボケもあり、この試合に向けた練習も一度しかできなかった。状況的には言い訳のある状態だが、喜田は「心身ともに簡単ではないですが、歯を食いしばって前を向いて戦った。そのみんなの姿勢がすべてだと思います」と繰り返した。
この4-0という結果についても「信念の強さ。マリノスがやってきたことを初心に帰って、ここで疑うのではなく、もう一度強い気持ちで信じて前を向くことはやりたいと思っていました。その姿勢が表れていたと思いますし、この状況のなかでも、みんなにこれだけ根づいているものを見せられたと思う。ただ、これで満足するつもりもないし、一喜一憂する時間すらないので。あらためて厳しい日程だなと思いますけど、勝って見返したい」とACLを戦ったチームの宿命ともいえるハードスケジュールにも言及した。
実際、横浜FMのスケジュールは過密を極める。この試合から中2日で今度は2位の鹿島アントラーズとの一戦を迎える。「もうやるしかないんで。僕たちがコントロールできるところの範疇ではないですし、そこに何か言い訳を見つけるつもりもない。勝ち続けてやりたいと思っていますし、どんな状況でもマリノスのために戦うというのは、今一度、今日の試合もみんなで持って入ったので、それを全員で示したい」と、上位進出に向けて重要なゲームに気持ちを切り変えた。
(河合 拓 / Taku Kawai)