久保建英がスルーパス&カットインで観客4万人超の国立を魅了 ソシエダは東京Vに2-0勝利

ソシエダでプレーする久保建英【写真:徳原隆元】
ソシエダでプレーする久保建英【写真:徳原隆元】

ゴンザレスのミドル弾で先制

 スペイン1部レアル・ソシエダは5月29日、「JAPAN TOUR 2024」で東京ヴェルディと対戦。新国立競技場で初めての試合となる日本代表MF久保建英は先発出場を飾り、後半3分までプレー。試合はソシエダが2-0で終了した。

 ソシエダは今季リーグ戦を6位で終え、10年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベスト16入りを遂げた。久保は公式戦7ゴール5アシストと中心選手として存在感を示した。シーズン終了後の来日メンバー発表では、GKアレックス・レミロ、DFロビン・ル・ノルマン、MFマルティン・スビメンディ、MFミケル・メリーノ、FWミケル・オヤルサバルら主力勢は招集外となった一方、母国での試合に久保は選出。試合の先発にも名を連ねた。

 対する東京Vも過密日程の中での親善試合ということもあり、第16節ヴィッセル神戸戦(1-0)から11人全員を入れ替え、サプ組の若手勢を送り出した。試合は序盤からソシエダがボールを握る展開となり、前半8分には久保のスルーパスで右サイドを打開し、チャンスを創出。入場者数4万150人のスタジアムを沸かせた。同18分には右サイドからカットインし、ラストパスを供給してシュートを演出した。

 そして同43分、左サイドからのクロスを相手DFがクリアし、この日はアンカーで出場したMFウルコ・ゴンザレスがこぼれ球を拾うと、ペナルティーエリア手前から右足を一閃。鋭いシュートは相手GKに当たったものの、そのままゴールネットへと流れ込み、先制点となった。1-0で折り返したハーフタイム明けにピッチに現れた久保だが、開始直後の後半3分に途中交代。スタジアムの拍手を受けてピッチを退いた。

 後半は東京Vが運動量で上回り、押し込む展開が続いたが、ソシエダは後半アディショナルタイム、途中出場のMFアルセン・ザハリャンが相手守備陣に囲まれながらもグラウンダーのミドルシュートをゴール左に流し込み、試合を決定づける追加点を奪った。試合は2-0でソシエダが勝利。互いにサブチームの構成で臨んだ一方、攻守に入れ替わりの激しい見応えのある一戦となった。

(城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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