リバプール中盤補強「実現するのは難しい」 現地記者が現実的な見解示す「売却が必要」
遠藤航の序列にも関わる
イングランド1部リバプールは昨夏の移籍市場で中盤の顔ぶれを一新したが、来季に向けて“トップクラスの6番”の必要性が叫ばれている。そうしたなかで、現地記者のデイビッド・リンチ氏は理想の補強が実現する可能性は低いと予想している。リバプール専門メディア「Anfield Index」が報じている。
リバプールは今季開幕前に前主将のMFジョーダン・ヘンダーソンやMFファビーニョなど中盤の主力選手を一斉に放出。その代わりにMFアレクシス・マック・アリスターやMFドミニク・ソボスライ、MF遠藤航、MFライアン・フラーフェンベルフといった選手を補強した。中でもマック・アリスター、ソボスライ、遠藤の3人はレギュラークラスの選手として定着していた。
しかし、31歳の遠藤がファーストチョイスとなっているアンカーポジションについては、長期的なオプションとなれる選手を補強すべきとの声が挙がっており、今夏の移籍市場においてもあらたMFのターゲットが複数取り沙汰されている。
現地メディア「Anfield Index」も「遠藤航は堅実な補強だが、彼がリバプールの中盤の要になれるかどうかには疑問が残る」と指摘しているなか、リンチ氏は「彼らがトップクラスの6番を必要としているという主張はできるが、選手の退団なしにそれが起こるとは思わない」と見解を示している。
スペイン1部レアル・マドリードのフランス代表MFオーレリアン・チュアメニなどの複数の選手がターゲットとして噂され、中盤は強化ポイントであることは認めているが、「誰かを獲得するスペースを空けるためには、そのポジションでの売却が必要だ。私は彼らがそのポジション(6番)を優先するところを見たいが、実現するのは難しいだろう」と語っていた。
リンチ氏のコメントを受け、同メディアは「トップクラスの6番の必要性は明らかだが、目標を達成するには移籍市場での慎重なナビゲーションと売却戦略、そして多少の運が必要だ。ファンは今後も議論し、あれこれと考えをめぐらせるだろうが、クラブの経営陣は長期的な成功を保証するために野心と現実とのバランスを取らなければならない」と結論付けていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)