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首位を走るレアルで戦術より肝要なものとは? スペイン紙、ジダン監督の巧みなチーム作りに着目
特筆すべきはターンオーバー制 ここ2試合でトップチーム在籍の24人中19人を起用
レアル・マドリードは現地時間18日に行われたリーガ・エスパニョーラ第23節エスパニョール戦で2-0と快勝し、着々と首位固めを図っている。そのなかで特筆すべきはジネディーヌ・ジダン監督が敷いたターンオーバー制にあるとスペイン紙「マルカ」が報じている。
エスパニョール戦では先発のチャンスを与えられたFWアルバロ・モラタが先制点を奪えば、負傷からの復帰初戦となったFWガレス・ベイルも途中出場ながら後半38分に即ゴールを決めて復調をアピールした。またモラタは重要な試合ではFWカリム・ベンゼマにレギュラーを譲る形となっているものの、今季リーガで7ゴール。実はベンゼマ(5ゴール)以上の得点数をマークしている。
バックアッパーにも穴がないレアルだが、それを際立たせているのは指揮官の采配にもあると同紙は分析。エスパニョール戦では、15日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ナポリとの第1戦からスタメンを7人も変更。2試合連続でのスタメンはFWクリスティアーノ・ロナウド、DFダニエル・カルバハル、DFラファエル・ヴァラン、MFトニ・クロースのみだった。
また途中交代でも選手を使い分けた。2試合で出番がなかったのはDFファビオ・コエントラン、DFダニーロ、MFマルコ・アセンシオ、FWマリアーノ・ディアス、第3GKルベン・ジャニェスのみ。トップチーム在籍の24人中19人が出番を得たと記述している。これは昨年12月に戦ったFIFAクラブワールドカップの順延分である第16節バレンシア戦が22日に控えていることも想定してのことだろう。
世界各国のトッププレーヤーが集うレアルでは、戦術以上に選手それぞれの不満をため込まないことが肝要となる。ジダン監督がローテーション制を敷いて結果を残しているのは、白い巨人のロッカールームを掌握している何よりの証拠なのかもしれない。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images