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【高校サッカー】長友流トレーニングで初戦突破の草津東が長友の母校・東福岡に挑む
フィジカル強化を支えた坂道トレ
草津東高は31日、全国高校サッカー選手権の初戦で遠野高を3-1で撃破した。10年ぶりの選手権1勝を支えたのは、インテルの日本代表DF長友流トレーニングだった。
相模原ギオンスタジアムで行われた初戦で、草津東はフィジカルの優位性を示し続けた。前後半衰えを見せない運動量、そして、球際の強さで相手を圧倒した。
その姿に、スタンドのプロトレーナー・木場克己氏は目を細めた。
「選手の身体の軸がしっかりしていた。競り合いで倒れることもほとんどなかった」
DF長友佑都、FW大儀見優季らトップアスリートと契約する木場氏は2013年4月、雨森康監督から体幹の指導を依頼された。特製ゴムチューブを用いる独自の体幹トレーニングメソッド「コバトレ」を開発した木場氏は、J1広島ユースのコンディショニングアドバイザーを務めていた際、故障者をほとんど出さず、公式戦でも勝利を重ねるなど、優秀な成果を上げていたという。
そして、木場氏は約2年間、草津東を指導してきた。まず最初は、トレーニング効率を高めるための斜面を探すところから始まった。雨森監督が運転する車で付近を探索し、理想的な坂を探し求めた。そうして見つけた高校から自転車で20分の距離に位置する坂でチューブトレーニングやダッシュを行う。アジリティ強化、スタミナ強化などの練習を坂でこなすことは多いという。
「コバトレを始めた最初のころ、選手の体幹はぶれていた。でも、選手には毎日チューブトレーニングに取り組んでもらっている。フィジカルトレーニングと体幹の練習は週三度。トップアスリートのトレーニング映像を見てもらい、意識付けも毎回行った」
長友や大儀見らのトレーニング模様を選手に見せ、上半身がぶれないようにイメージさせる。さらに、一歩目の動き出しの速さに直結する太ももの引き上げなど、トップアスリートの動作もインプットした。