アギーレジャパンが新たに4-4-2布陣をテスト 遠藤「色んなものにチャレンジするのは必要」
「相手の戦い方によって自分たちの戦い方も変えていけるチームにしたい」
1月のアジア杯(オーストラリア)に向けて合宿中のアギーレジャパンが2014年最後の練習となった12月31日に4-4-2の戦術練習を行った。主に守備戦術を徹底した模様で、MF長谷部は「中盤とディフェンスとFWのラインでそこを通させないというのが意図の守備の仕方だと思う。横の選手との距離感などを重点的にやった」と振り返った。
主力組と見られるメンバーはDFが右から酒井、塩谷、森重、長友、MFが本田、遠藤、香川、乾、FWが岡崎、豊田といずれもフラットに並んだ。
ハビエル・アギーレ監督は就任以降、4-3-3を基本布陣とし、試合途中から4-2-3-1に変更したことはあったが、今回試したシステムはこれまでほとんど試してこなかったもの。中央で香川とコンビを組んだ遠藤はその意図について「気にせずやっていた。まだわからないですね」と濁しながらも、「早い段階でそういう風に色んなものにチャレンジするのは必要なこと。ここまで集まる期間がなかった。なかなか監督の思い描く色を出せないでいたと思う。これだけ長い間いるといろいろなことにチャレンジしていく姿勢が出てくるのは当たり前のこと。それを自分たちが上手く吸収しながら、相手の戦い方によって自分たちの戦い方も変えていけるチームにしていければいい」と新たな戦術のテストを歓迎した。
ここまで機能し切れていない印象があるアギーレ戦術。アジア杯連覇に向け、いかに意思統一を図り、戦術を浸透できるかが課題だ。遠藤は「優勝が目標だけど、これだけ長い期間一緒にいれるのはなかなかない。しっかりとチームの土台作るという意味では重要な期間だと思っている。勝ちながらそれを作っていければ、よりいい大会になる」と話し、タイトルとチームの成長の“二兎”を追う姿勢を見せた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images