ゼロックス杯で見えた浦和の不安要素 鹿島カウンター時に露呈した問題点とは

今季の公式戦初戦で2-3と敗戦、不安定だった前半の試合運び

 昨季リーグ戦で最多勝ち点を獲得した浦和レッズは18日、新シーズン初戦となった“二冠王者”鹿島アントラーズとの「FUJI XEROX SUPER CUP」に臨んだが、2-3と敗れるなど不安要素が顔を出した。

 浦和は中2日でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦をオーストラリアのシドニーで迎えるため、DF槙野智章やFWラファエル・シルバの2人をメンバー外にするなど、先を見据えてこの一戦に臨んだ。それでも、新加入選手でスタメン起用されたのは湘南ベルマーレから加入のMF菊池大介のみと、個々の連携面では大きな不安要素はなかったはずだった。

 しかし、前半のゲーム運びはかなり不安定だった。FW興梠慎三をベンチスタートにした前線はボールが収まらず、鹿島のカウンターを何度となく浴びてしまう。

 この日、3バックの左で出場したMF宇賀神友弥は「前で収まらない機会が多く、僕らも前にボールを当てづらくなってしまった。僕らがもっと前の選手が受けやすいプレーをしないといけないというのもあるし、もう少し収めて欲しいというのもある」と、チーム全体が悪循環に陥ったことを話した。ボールの前方に多くの選手を配置する攻撃的な姿勢を見せるチームだけに、クサビのパスを受ける選手が潰されるとチーム全体が一気に裏返しになる危険性がある。それが、ピッチ上に何度も生まれてしまった。

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング