森保監督、“消化試合”で中心メンバーフル選出の理由「休ませてあげたい気持ちもある」
アウェーの地でミャンマーと、ホームではシリアと戦う
森保一監督率いる日本代表は5月24日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で戦う6月のミャンマー戦(6日=ヤンゴン)、シリア戦(11日=広島)に向けたメンバー26人を発表した。
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3月の北朝鮮との2連戦ではホーム戦で1-0の勝利を収めたものの、アウェー戦は前代未聞の直前中止となり、3-0の不戦勝に。日本は異例の形で試合がないなかでアジア最終予選への進出を決めた。
6月の2連戦は最終予選に向けてテストできる最後の機会。そのなかで、アジアカップで途中離脱したMF伊東純也(スタッド・ランス/フランス)は3月に続いて選外。MF鎌田大地(ラツィオ/イタリア)が復帰となり、常連組ではFW浅野拓磨(ボーフム)がメンバー外。サンフレッチェ広島の新本拠地がホームの開催地となるだけに凱旋とはならなかった。
そして、パリ五輪世代の22歳MF鈴木唯人(ブレンビー)は国内組の代表候補合宿以来2年半ぶりで、“フル代表”では初選出となった。鈴木は昨夏、清水エスパルスからブレンビーへ4年契約で加入。レギュラーシーズンは16試合で5得点2アシストという成績だったなか、今年4月から始まったプレーオフラウンドでは9試合で4得点6アシストと驚異的なパフォーマンスを見せている。鈴木唯はクラブからの招集拒否でパリ五輪本大会の出場は不可に。そのため海外組を含めたA代表では初めての招集となった。
6月は消化試合となるものの、メンバーはこれまでの中心メンバーが多く、新戦力の起用はほとんどなかった。その理由を森保監督は「(海外組は)日本代表として移動等々もシーズンを通してタフに戦って成長してきている。休ませてあげたい気持ちもありますが、彼らも日本のために戦う気持ちを強くもっているので、この6月のシリーズも、フラットな状態で招集を考え、これまで招集してきた選手は継続して招集させていただく。ただ競争があるなかで、そうではない選手は残念ながら呼べないということで、ベストなメンバーということで、招集させていただきました」と明かしている。
そのなかで、第2次政権で欠かせない存在だった浅野やDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)が招集外となっているのは「まずは競争があるということと、みなさんもほとんどの方はご存知だと思いますけど、レターは先日出しております。コンディションを見て決めさせていただいているところはある。代表で常連だということ、コアな選手だということはもちろん招集の中で自然と出てくるかなというところはありますが、代表に約束された絶対の場所ではないというところ」と、語った。
(FOOTBALL ZONE編集部)