ゼロックス杯「データ検証」 浦和が支配率や走行距離で圧倒も…鹿島は2つの項目が顕著に
“縦”を意識した攻撃で脅威を与えた鹿島 枠内シュート数とパス方向比率で上回る
昨季二冠の鹿島アントラーズが、18日に日産スタジアムで開催された「FUJI XEROX SUPER CUP」で浦和レッズに3-2と勝利し、7年ぶり6回目の優勝を飾った。試合はMF遠藤康の2発で鹿島がリードしたなか、浦和もFW興梠慎三とFW武藤雄樹のゴールで一度は追いついたが、浦和DF遠藤航のミスを突いた鹿島FW鈴木優磨が決勝弾を決めて鹿島が3-2と勝ち越し、タイトルを獲得した。
Jリーグが公表した試合データによると、ボール支配率では鹿島の38%に対して浦和が62%と圧倒。走行距離で浦和が5キロ以上、敵陣パス総数で浦和が200本近く上回る結果となった。試合を通じて浦和が動き回り、ボールを保持する展開が数字に反映されている。
一方、鹿島で顕著だったのは枠内シュート数とパス方向比率だ。シュート数は両軍とも13本ながら、枠内シュート数は浦和の3本に対して鹿島が9本。その精度が勝敗を分ける要因の一つとなった。また、前方へのパス比率は鹿島が45.8%、浦和が29.8%で大きな差が出ている。浦和が押し込む時間も長かっただけに、横パスの比率は必然的に増えるものの、鹿島が“縦”を意識した攻撃で相手に脅威を与えていたと言える。
ゼロックス杯の試合データは以下のとおり。
【支配率】
鹿島:38%
浦和:62%
【走行距離】
鹿島:113.445km
浦和:118.749km
【スプリント回数】
鹿島:181回
浦和:178回
【シュート数(枠内)】
鹿島:13本(9本)
浦和:13本(3本)
【エリア内プレー回数(アタッキングサード)】
鹿島:25回(137回)
浦和:24回(253回)
【セットプレー/CK(アタッキングサード)】
鹿島:1本(3本)
浦和:3本(6本)
【敵陣でのパス総数(成功率)】
鹿島:117本(76.1%)
浦和:315本(79.0%)
【パス方向比率】
鹿島:前45.8% 右20.0% 左18.6% 後15.6%
浦和:前29.8% 右27.9% 左25.3% 後17.0%