スター在籍も平均観客数は1万人以下 サッカー・サウジリーグに韓国注目「悪影響を及ぼす」

アル・ナスルでプレーするクリスティアーノ・ロナウド【写真:ロイター】
アル・ナスルでプレーするクリスティアーノ・ロナウド【写真:ロイター】

20日はJリーグとの戦略的パートナーシップ協定を締結

 サウジアラビア1部リーグの実態を、海外メディアが指摘。「スター選手を用いてもスタンドは空席の現実」と、厳しい現状にスポットを当てている。

 Jリーグは5月20日、サウジアラビアのプロフットボールリーグ(Saudi Pro League/SPL)と戦略的パートナーシップ協定を締結したことを発表した。両リーグが緊密な連携を図ることで、東西アジアのトップランナーとしてアジアのフットボールを牽引する存在となることを目指す。

 そんななか、韓国メディア「スポーツ京郷」は「観客はわずか133人…資金を注ぎ込んだサウジリーグ、プレミアリーグのスター選手を用いてもスタンドは空席の現実」と、中東リーグの状況を探っている。

 記事では「欧州主要リーグで活躍したスーパースターを起用し、世界のサッカー界に変革を起こすと期待されていたサウジアラビア・プロリーグが、観客数の少なさに面目を失いつつある」と指摘。今シーズン第31節終了時点で、リーグの観客動員数は「1試合平均8294人」になっているという。

 韓国の「Kリーグ(1部)は平均観客動員数1万462人」を下回っていることも伝えた。ただ、現在世界的スター選手であるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスル(1万7945人)や元フランス代表FWカリム・ベンゼマの所属するアル・イテハド(1万4767人)は、リーグ平均より倍に近しい数字を叩き出している。

 記事によれば「1万以上の観客を集めているのは4チームのみ」だとされ、それ以外では1000人を超すのが困難な現状にあるという。あるゲームでは「スタジアムを訪れた観客はわずか133人だった」ものもあったとされる。

 そうした数字を踏まえ「観客動員数が少ないと、リーグ全体のムードや選手のモチベーションに悪影響を及ぼす」と問題点を列挙。サッカーが盛んな国であるにも関わらず「文化やスタジアムのインフラは十分に整備されていない」「ロナウドやネイマールらスーパースターが1人でも欠場すれば、観客数は大幅に減少する可能性が高い」点は、サウジアラビアにおいて早急に解決しなければならない課題だと報じていた。

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