ペップ、去るクロップに「涙を浮かべた」 声震わせるコメントに英紙注目「人生最高のライバル」
シティが前人未到のリーグ4連覇を達成
イングランド1部マンチェスター・シティは現地時間5月19日、プレミアリーグ最終節でウェストハムと対戦。3-1で勝利を収め、前人未到の4連覇を達成した。ジョゼップ・グアルディオラ監督は試合後、今季限りで退任するリバプールのユルゲン・クロップ監督について尋ねられた際、目に涙を浮かべながらのコメントに現地メディアが注目している。
2位アーセナルと勝ち点2差の首位で最終節を迎えたシティは前半2分、今季のプレミア年間最優秀選手に選出されたMFフィル・フォーデンが強烈なミドル弾を叩き込み幸先良く先制に成功する。同18分にもフォーデンが2点目を決め、同42分に1点を返されるも、後半14分にMFロドリが勝利を決定づける追加点を記録。3-1で勝利を収め、前人未到のリーグ4連覇を成し遂げた。
同時間に行われていたリバプールもウォルバーハンプトン戦に2-0で勝利し、今季限りでの退任が決定しているクロップ監督の有終の美を飾ったなか、グアルディオラ監督は試合後の記者会見で戦友クロップ監督について尋ねられた際、目に涙を浮かべた。英紙「マンチェスター・イブニング・スタンダード」は「クロップへのコメントでペップは涙を浮かべた」と見出しを打ち、内容を紹介している。
記事では「彼は『去ってしまうのは本当に寂しい』と声を震わせた」と振り返り、「ユルゲンは私の人生にとって本当に大切な存在だ。私を監督として新たなレベルに引き上げてくれたのは彼だ。我々は信じられないくらいに互いを尊敬している。彼は人生最高のライバルだ。他のチームとは異なり、彼を攻略することは最後までできなかった」と、8年間にわたりプレミアでライバル関係を築いたクロップ監督に感謝の意を示していた。
2018-19シーズンはシティが勝ち点「98」、リバプールが「97」と史上稀に見る壮絶な優勝争いを演じ、19-20シーズンはリバプールが「99」でリーグ制覇。21-22シーズンもシティが「93」、リバプールが「92」と勝ち点1差のハイレベルなレースとなった。バイエルン、ドルトムント時代からライバル関係を築く両者だが、グアルディオラ監督は「彼が戻ってくると信じている」と、クロップ監督とタッチラインで再び顔を合わせることを願っていた。