リバプール、クロップ体制“有終の美” プレミア最終節・遠藤航がフル出場で無失点勝利に貢献
前半28分に相手DFが退場、数的優位のなか2-0でウォルバーハンプトンを下す
イングランド1部リバプールは現地時間5月19日、プレミアリーグ最終節でホームにウォルバーハンプトンを迎えた。今季限りでの退任を発表しているユルゲン・クロップ監督は、このゲームがリバプールでのラストマッチ。日本代表MF遠藤航はそんな記念すべきゲームに先発し、2-0の勝利に貢献している。
アンカーの位置でこの日もスタメン出場した遠藤は、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、MFハーヴェイ・エリオットと中盤を組みゲームを組み立てる。センターバックの主将、オランダ代表DFフィジル・ファン・ダイクが積極的に遠目からシュートを打つなど攻撃で厚みを増していく。
前半15分にはエジプト代表FWモハメド・サラーとのワンツーからマック・アリスターがエリア手前に攻め込む。最後はコロンビア代表FWルイス・ディアスがシュートを放つが、これは相手GKの正面だった。
直後にはカウンターを仕掛けたウォルバーハンプトンが、スピードを生かし韓国代表FWファン・ヒチャンがリバプールエリア内へ侵入。ただ左足のシュートは惜しくもブロックに遭いネットを揺らせなかった。
前半26分にはマック・アリスターに対しルーズボールに激しくいったポルトガル代表DFネルソン・セメドに警告。しかしここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入する。足裏で勢い良く踏み付けた場面が捉えられ、判定が変更となり同28分に一発レッドカードでセメドが退場となる。
数的優位となったリバプールは前半34分、右サイドでボールを受けたエリオットの左足クロスから、絶妙なタイミングでエリア内に侵入したマック・アリスターが頭で合わせ先制。これがアルゼンチン人の今季5ゴール目となった。
前半39分にはエリア手前でボールを受けた遠藤。迷わずワントラップから右足でコースを狙った一撃を放つも、これはGKジョゼ・サにセーブされ今季プレミア2ゴール目とはならなかった。
それでもリバプールは前半40分、左に流れたボールをサラーがヘディングでシュート。これが相手に当たりながら、最後はDFジャレル・クアンサーが押し込み追加点。数的優位のなかホームチームが前半だけで2-0とリードを広げる。
後半もリバプールペースは続く。後半4分にはFWコーディ・ガクポのライン際での折り返しに飛び込んだディアスがゴールを狙うもバーを叩く。同14分には相手のチャンスを阻止したテクニカルファウルで遠藤が今季10枚目のイエローカードを受けている。
後半22分にはカウンターからリバプールもピンチを招くシーンがあったものの、何とかファン・ダイクがブロックし失点を防ぐ。同24分にリバプールは3枚替え。アーノルド、ディアス、先制ゴールのマック・アリスターの3人を下げ、MFライアン・フラーフェンベルフ、DFコナー・ブラッドリー、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを投入した。
後半36分にはエリオットに代えMFカーティス・ジョーンズ、ガクポを下げMFドミニク・ソボスライを投入。同40分にはウォルバーハンプトンFWペドロ・ネトがリバプールネットを揺らすシーンもあったが、直前のオフサイドでゴールとはならず。リバプールは冷汗をかく瞬間だった。
試合はそのまま2点を守り切ったリバプールが勝利。遠藤もフル出場したなか、クロップ体制の最終戦で有終の美を飾った。リバプールは今季24勝10分4敗。勝ち点82の3位フィニッシュでクロップ監督のラストシーズンが終了。遠藤は公式戦42試合出場、2ゴール1アシスト警告数12枚という戦績で今季を全うした。
(FOOTBALL ZONE編集部)