FC東京、長友佑都が今季2ゴール目も痛み分け…横浜FMは台所事情に不安
長友のミドル弾で同点に追い付く
FC東京は5月19日、J1リーグ第15節でホームの味の素スタジアムに横浜F・マリノスを迎えた。前半に1点をリードされたFC東京だが、後半10分に長友がゴールを決め、1-1のドロー決着に持ち込んだ。
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5位のFC東京と消化試合が2試合少なく14位の横浜FMが対戦。横浜FMにとってはUAEで戦うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦を26日に控えたなかでの一戦となった。FC東京はDF長友佑都、U-23アジアカップに出場したMF松木玖生とFW荒木遼太郎が先発に復帰。対する横浜FMはFWエウベルが3試合ぶりに先発に復帰し、FWアンデルソン・ロペス、FWヤン・マテウスと3トップを組んだ。
最初のチャンスを迎えたのは、横浜FMだった。前半5分に右サイドからFWヤン・マテウスがカットインして左足でシュートを放つ。枠を捉えたシュートだったが、GK野澤大志ブランドンが枠外へ弾き出した。サイドから崩しにかかる横浜FMは、前半11分にも右サイドのヤン・マテウスのクロスからMF渡辺皓太が飛び込んでボレーで合わせたが、ゴール前に戻ったDFエンリケ・トレヴィザンがブロックした。
なかなかフィニッシュまで行けなかったFC東京も前半16分に左サイドのFW俵積田晃太のクロスから松木がボレーで合わせたが、GKポープ・ウィリアムに抑えられた。前半21分にも荒木からパスを受けた俵積田が左サイドからカットイン。距離のある位置からゴールを狙ったが、上手くボールにヒットしなかったシュートはGKにキャッチされた。
試合の流れがややFC東京に移りつつあった前半25分、横浜FMが先制する。右サイドからヤン・マテウスがカットインして、左サイドのエウベルにパス。さらにエウベルから中央でパスを受けたMFキム・テヒが直接フリーキックのように狙いすましたシュートを決め、横浜FMが1-0とリードした。
先行されたFC東京は前半31分、荒木から左サイドでボールを受けた俵積田が中にカットインしてシュートを放つが、ゴール右に逸れていった。横浜FMは前半32分に中盤からのバックパスに反応したDF上島拓巳とDF渡邊泰基が空中でボールを競り合い、頭をぶつけあってしまう。流血した上島は、止血してプレーを続行したものの、渡邊は脳震とうの恐れもありMF山根陸と交代。MF喜田拓也が最終ラインに入ることとなった。
FC東京は前半45分にも左サイドから俵積田がカットインしてシュート。DFがブロックしたボールは高く浮いてゴール方向に飛んだが、わずかに右に外れた。前半アディショナルタイムには、エリア外でこぼれ球を拾った松木が左足でゴールを狙ったが、DFにブロックされて左コーナーキック(CK)になる。このCKからもFW安斎颯馬がヘッドでゴールを狙ったが、クロスバーを越えていき、横浜FMが1点リードで前半を終えた。
後半の立ち上がり、FC東京が押し込む展開になるが、横浜FMもゴール前でしっかり身体を張って対抗。3トップのスピードあるカウンターで横浜FMも追加点を狙う。そうしたなかで後半10分、FC東京はゴール前で松木の横パスを受けた長友がミドルシュートを決めて1-1の同点に追い付いた。
横浜FMは後半17分にブラジル人トリオをベンチに下げ、FW植中朝日、FW宮市亮、FW井上健太の3選手を送り出した。その直後、横浜FMはエリア内でMF榊原彗悟がフリーとなってシュートを放つが、ボールを枠に飛ばせなかった。FC東京も同21分に俵積田に代えて、古巣対戦となるFW仲川輝人を投入する。そして23分には右サイドの長友からのクロスをDFバングーナガンデ佳史扶が右足のボレーで合わせたが、GKポープが反応して枠外に弾き出した。
FC東京は後半31分に荒木と安齋を下げ、FWディエゴ・オリヴェイラ、FWジャジャ・シルバを投入。両チームが3トップを総入れ替えする形になった。FC東京は交代出場した選手が推進力を見せる。しかし、最後まで勝ち越し点を挙げることはできずに1-1で試合は終了。両チーム勝ち点1を分け合うこととなった。