J2首位の清水がなぜ…9戦ぶりの敗因はどこに? ベテラン乾貴士が悔恨「厳しくなる」

清水の乾貴士【写真:徳原隆元】
清水の乾貴士【写真:徳原隆元】

7連勝中で迎えたアウェー横浜FC戦で0-2敗戦

 J2リーグは5月18日に第16節を行い、首位の清水エスパルスはアウェーで横浜FCと対戦した。7連勝中だった清水だが、昨季J1に所属していた横浜FCに0-2で敗れ、9試合ぶりの敗戦となっている。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 この試合、清水は負傷離脱していた35歳のベテラン乾貴士がベンチスタート。1点ビハインドの後半8分からピッチに立った。「とにかく1点取りたかったので、まずは同点に追い付くことだけを考えていた」という乾だが、後半に入ってチームが攻勢となったものの、なかなかボールを受けることができずに「思ったようにプレーできなかった」と振り返った。途中からは乾をボランチに下げ、横浜FCの守備を崩しにかかったが、最後まで1点が遠くアディショナルタイムにはFW伊藤翔にダメ押しゴールを決められた。

 乾は「最後のところの精度、途中もそうですがトラップ1つにしてもそうですし、精度が今日に関しては良くありませんでした。これは言い訳ですけど、グラウンドが乾いていたことも難しい状況でした。あとはやっぱりセットプレーで先制されると、相手も頑張って守るので特に難しくなってしまったかなと思います。こういう試合で先制点を取れるようにならないと厳しくなるので、みんなでもう一度先制点を取れるように、そういうチームになれるように頑張っていきたい」と、敗因を振り返った。

 秋葉忠宏監督は「中に急ぎすぎた。もっと外を使ってから中を使いたかった」と反省したが、ピッチ内で乾は中から崩せるという感覚も持てていたという。「中で行けそうな場面も何度かあったので。俺も結構、中を突きながら、相手も5バックで守っていたので、外からというのはなかなか難しかったのですが、(ドウグラス・)タンキが入ったことで高さがあったので、そこを生かしたかったのですがいけなかった。そのあたりももう少し、意思疎通をしながらやりたい」と、チームの強みを生かせなかったことを反省した。

 ボールを受けて、何度も質の高さを見せた乾だが、「全然まだまだっていう感じです。帰ってきて、自分が入って負けてしまったので責任を感じていますけど、ここで連敗しないことが大事なので、しっかりこの1週間準備して次に向けて頑張っていきたい。いつもどおり、変わらずに準備をしたい。いろんな練習をしていたのは事実ですし、その自信は失ってはいけないと思います。しっかり今までどおり準備もして、今日は負けてしまいましたが、そこまで下を向かずにやっていきたい」と、次節の水戸ホーリーホック戦(26日/ホーム)に向けて気持ちを切り替えた。

(河合 拓 / Taku Kawai)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング