韓国に3-0勝利、通算5回目のU-17アジア杯優勝に王手

　U-17日本女子代表（リトルなでしこ）は5月16日、U-17アジアカップ準決勝で韓国と対戦。3-0で勝利し、決勝進出とU-17女子ワールドカップ（W杯）への出場を決めた。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信！　簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

　今大会は8チームが参加し、4チームずつ分かれたグループリーグを実施。上位2チームが準決勝に進出し、3位以内のチームがU-17女子W杯への出場権を得る。日本はB組を首位通過し、韓国はA組で1勝1分1敗だったが得失点差でフィリピンを上回り2位通過しての対戦に。この試合の勝者がこの大会の目標を1つ達成する顔合わせになった。

　日本は今大会を通じて選手を入れ替えながら起用していく流れをこの試合でも継続し、前のゲームから4人のスタメンを入れ替えた。一方で韓国は、すでにフル代表でも試合に出場しているアメリカ育ちのFWケーシー・ユジンが注目の存在になった。

　立ち上がりから日本が韓国陣内でボールを保持してゴールを狙う展開が続いた。しかし、シュートが相手GKの正面付近に飛ぶ場面が多く、FW木下日菜子のラストパスに走り込んだMF古田麻子が合わせた場面も惜しくもサイドネットに。やや決定力を欠いた印象の時間が流れた。

　韓国にゴールチャンスを作らせる場面はほとんどないなかで前半40分、古田が左サイドからクロスを送るとFW辻あみるがポストプレーで落とし、FW根津里莉日が鮮やかな右足シュートを決めて先制点を奪った。

　後半も日本が攻撃を続ける展開になり、後半17分には古田のラストパスにキャプテンのMF眞城美春が一気に抜け出して、GKと1対1に持ち込んでシュートするもセーブされてしまった。前半よりサイドからのクロスも増えたが、ゴールだけが遠い時間が続いた。

　逆に後半20分、日本は右サイドからGK福田真央へのバックパスを、ケーシーに狙われた。福田がかわされるもDF牧口優花が必死に戻ってシュートブロックし、最後は日本守備陣も戻ってゴールを許さずに乗り切った。そして後半23分には右サイドからのクロスを相手DFがクリアしきれなかったところ、ファーサイドで拾った眞城が左足で蹴り込んで2-0とリードを広げた。

　日本はこのまま韓国にペースを渡さず、試合終了間際にも波状攻撃から眞城が蹴り込んで3-0の勝利。19日に北朝鮮と中国の勝者と対戦する決勝への進出と同時に、U-17女子W杯への出場権を手に入れた。日本は現なでしこジャパンのMF長谷川唯らを擁し、同MF杉田妃和が大会MVPに輝いた14年に優勝した経験を持つが、2度目の世界一も期待される。