マンU「夢の劇場」の劣化 スタジアム観客席へ流水直撃、驚愕光景に英注目「ファンから嘲笑」
スタジアムの老朽化に注目
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間5月12日、プレミアリーグ第37節でアーセナルと対戦し、0-1で敗れた。ユナイテッドのホーム、オールド・トラッフォードで行われたこの試合では、スタジアムの老朽化が注目を集めている。
ユナイテッドはMFブルーノ・フェルナンデスや、FWマーカス・ラッシュフォード、DFハリー・マグワイアなど、多くの主力を欠いたなかでアーセナル戦に挑んだ。
試合は前半20分、右サイドに抜け出したFWカイ・ハフェルツのクロスにFWレアンドロ・トロサールが合わせてアーセナルが先制に成功。このゴールが決勝点となり、アーセナルが勝ち点3を獲得。DF冨安健洋は3試合連続のフル出場となった。
そのなかで、オールド・トラッフォードの老朽化が大きな注目を集めている。試合途中から中継映像でも確認できるほどの雨粒が降りしきったなか、試合後には天井に溜まった雨水を作業員が放水した。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」の公式X(旧ツイッター)では、「オールド・トラッフォードの滝」とコメントを添えて動画を公開。作業員が天井に溜まった雨水を放水すると、スタジアム最前列付近の観客席へ滝のように雨水が流れた。
英紙「ザ・サン」では、「深刻な懸念事項のまま」と、スタジアムの雨水問題に注目し、「オールド・トラッフォードでは嵐が滝を作り、『夢の劇場』は『流水劇場』の様相を呈した」と、アーセナル戦後のスタジアムを描写して伝えた。
記事によると、雨水問題は約5年前から発覚しており、スタジアムの老朽化は低迷が続くユナイテッドの「ファンから嘲笑」される要素の一つとされてしまっているようだ。
そのなかで、記事内では「修理作業は今朝一番から順調に進んでいるようだ」と、作業員が作業に取り組む様子も伝えられ、「ラトクリフはユナイテッドの築114年の本拠地を『北のウェンブリー』に変えたいと考えている」と、共同オーナーとなったジム・ラトクリフ氏によって行われるスタジアム改修について期待を寄せていた。