「アジア一はレッズが一番ふさわしい」 初開催の女子ACLへ…17得点MFが気合十分

浦和Lの清家貴子【写真:轡田哲朗】
浦和Lの清家貴子【写真:轡田哲朗】

17得点中の清家が来季から始まる女子ACLへの気合を語る

 三菱重工浦和レッズレディース(浦和L)は、5月12日に2位のINAC神戸レオネッサが敗れたことで2シーズン連続の優勝と、来季にスタートする女子AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場が決まった。この日に試合がなかった浦和は、さいたま市内で記者会見を実施。MF清家貴子は「アジア一というのは浦和レッズが一番ふさわしいと思う」と意気込んだ。

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 浦和Lは5月10日に開催されたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のプレ大会「AFC Women’s Club Championship 2023 – Invitational Tournament(AWCC)」の決勝のため、リーグ戦の試合を1試合先行開催して20試合を終え勝ち点53だった。そして、12日に勝ち点7差で追う2位のINACがジェフ千葉レディースに1-2で敗れたことで2試合を残して浦和Lの優勝が決まった。WEリーグ初年度にINACが優勝し、2シーズン目から浦和が連覇という成績になった。

 これにより、来季にスタートする女子ACLへの出場もWEリーグから通達がされたという。10日のAWCC決勝では仁川現代製鉄レッドエンジェルズ(韓国)に勝利して優勝を飾った浦和だが、本大会にも日本の代表として臨むことになる。

 楠瀬直木監督は「今大会では中国勢が出ていなかったし、仁川もベストメンバーではなかった。かなりハードルも高いし、ヨーロッパの女子CLを見ればさらに上がある。せっかくサッカーをやっていて、さらに上があるのは悔しい。生きている間にと言ったらだが、ACLでクラブ単位の試合ができると思っていなかった。それが世界に続く可能性もあるので、そこまで行きついてみたい。フィジカルも言われるけど、この2人(壇上のMF柴田華絵と清家)ならそのレベルでやっていておかしくない。このサッカーで世界に行ってみたい」と先を見据えた。

 主将の柴田は「第1回になるので、どの国もそこにしっかりベストでくるというか、もっとレベルの高い試合が増えると思う。そういった中でできるのは嬉しい。そこでどれくらいできるか、このチームがどれくらい勝っていけるかワクワクする。出られることが嬉しく、楽しみ」と笑顔も見せた。

 そして、今季のWEリーグで17得点を挙げランキングトップを独走する清家は「第1回のACLに出られるということで、このチームがどこまでできるんだろうというワクワク感、どこまで通用するかという期待もある。アジア一(イチ)というのは浦和レッズが一番ふさわしいと思う。男子も女子も浦和という名にふさわしいプレーをしたい」と、プレ大会の優勝でACL3回優勝の男子と揃ってアジアのタイトルを得たものの、本大会の第1回優勝に狙いを定めた。

 20試合で50得点を奪った圧倒的な攻撃力を持つ浦和が、アジアの女子サッカーの中で新たな歴史を作ることが期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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