浦和、“苦手”アウェー戦で4-2逃げ切り成功 GK西川周作がファインセーブ連発で新潟下す
チアゴ・サンタナ、グスタフソン&前田直輝がゴール
浦和レッズは5月11日にJ1第13節でアルビレックス新潟とアウェーゲームを戦い、3点差から一時は1点差まで追い詰められるも4-2で逃げ切った。
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浦和は前節までホーム6試合で勝ち点13に対し、アウェー6試合で勝ち点4と大きな差ができていた。その意味でも、アウェーゲームでどのように勝ち点を伸ばしていくかが大きな課題になっている。一方の新潟は勝ち点13の16位だけにホームで勝ち点を伸ばしておきたい試合になった。
その試合は早い時間帯に動いた。前半4分、浦和は左サイドのハーフウェーライン付近からDF渡邊凌磨が最終ラインの背後にグラウンダーのスルーパスを通すと、一気にFWチアゴ・サンタナが抜け出してGKと1対1に。この場面でサンタナは冷静に左足シュートを流し込んで1-0と浦和がリードした。
その後も全体的に浦和が新潟のプレスをかいくぐりながら良い流れで進めていたが、前半30分ごろから流れが変わった。新潟がボールを持つ時間が長くなりゴール前へ進出する場面が増えると前半35分にはFW小野裕二がコーナーキックからヘディングシュート、前半44分にはゴール正面からフリーでFW長倉幹樹がシュートを放つ大きなチャンスを作ったものの、前節の横浜F・マリノス戦でJ1通算600試合出場を達成したGK西川周作がファインセーブを連発。浦和の1点リードで前半を終えた。
浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督はハーフタイム、前半途中で足を痛めたMF大久保智明に代えてカタールで開催されたU-23アジアカップに参加していたDF大畑歩夢を投入。渡邊を中盤にシフトした。一方の新潟は後半開始直後にMF長谷川元希が負傷し、FW小見洋太との交代を余儀なくされた。
その中で後半6分、浦和は中盤で得たフリーキックをFW前田直輝がゴール前に入れるとDFマリウス・ホイブラーテンが折り返した。このボールを新潟は小野が必死にクリアしようとするも頭に当てたボールはゴール内へ飛んでしまった。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるチェックで前田のキック時点でホイブラーテンがわずかにオフサイドポジションにいたことから、VARオンリーレビューでゴールが取り消された。
それでも浦和は後半20分、自陣で相手のプレスを打開すると新潟陣内へ一気に進出。渡邊がドリブルで持ち上がり、後方から走り込んできたMFサミュエル・グスタフソンへラストパス。そしてGKとの1対1をグスタフソンが決めて2点差とした。直後にヘグモ監督がMF安居海渡とMF小泉佳穂を投入すると後半24分、セカンドボールを競り勝った小泉がサンタナに素早くつなぎ、フリーの前田にラストパスを通すと前田がGKとの1対1を決めて3-0とした。
諦めない新潟は後半30分、左サイドからうまく突破すると長倉のクロスを渡邊がクリアしようとしてこぼれたボールをFW太田修介が押し込んで1点を返した。さらに後半42分には左サイドからのクロスに長倉が頭で合わせ1点差に詰め寄ったが、浦和が試合終了間際にPKを獲得するとサンタナが蹴り込んで4-2とし、課題のアウェーで貴重な勝利を収めた。
(FOOTBALL ZONE編集部)