横浜FMに「キューウェル効果」 元日本代表DFが見解「やっぱりこの監督はすごい」
内田篤人氏&栗原勇蔵氏がACL決勝に挑む横浜FMについて語る
横浜F・マリノスは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝進出を果たした。決勝ではUAE(アラブ首長国連邦)1部アル・アインと5月11日にホームで、同25日にアウェーに赴き対戦する。スポーツチャンネル「DAZN」の「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」では、元日本代表DF内田篤人氏と元日本代表DF栗原勇蔵氏が、アジアの頂点を決める決勝を展望した。
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横浜FMの下部組織育ちの栗原氏は、プロのキャリアも横浜FM一筋で過ごし、引退後の現在も横浜FMのクラブシップ・キャプテンを務めている。ここまで最も印象に残っている戦いを聞かれた栗原氏は、「一番、最近の試合になってしまいますけれど」と、韓国1部蔚山現代との準決勝第2戦(3-2PK5-4)を挙げた。
雨の中で行われたこの試合、横浜FMは3点をリードしたものの、前半39分にDF上島拓巳が退場となり、数的不利になる。その後、2点を返されて2試合合計3-3に持ち込まれた。試合の中ではVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で取り消しになるものの、一時は同点とされるゴールも決められるなど、辛くも10人で80分を超える時間を戦い抜き、PK戦の末に勝利した。
内田氏に「もう終わったなって、半分思ったのでは?」と聞かれた栗原氏は「ほぼ、みんなそう思っていた。前半は(3-0とリードして)良い意味で『終わったな』とみんな思っていた。でも、前半40分くらいに(退場して)『終わったな』と思った」と、数的不利で戦うことになり、敗戦を覚悟したことを明かした。
ここまでの戦いを振り返り、栗原氏はGKポープ・ウィリアムの貢献を称賛した。「準決勝もそうですが、ポープの好セーブがなければ…と思いました。みんな頑張っていましたけどね」と、第2戦で13のセーブ数を記録した守護神について語った。
ACLを戦っている途中で、日本国内ではシーズンが切り替わったこともあり、横浜FMは、ケヴィン・マスカット監督からハリー・キューウェル監督に指揮官が交代した。元オーストラリア代表のレジェンドであるキューウェル監督の影響について、栗原氏は「準決勝のアウェーでも、キューウェル監督の力なのか、あの韓国のアウェーのなかでも、レフェリーがマリノス寄りの笛を吹いてくれた。『やっぱりこの監督はすごいな』と思った」と、自身が感じた『キューウェル効果』を語った。
決勝で対戦するアル・アインは、UAE国内リーグを14回制覇し、ACLも2003年に制した経験を持つ。指揮を執るのは、元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポ監督だ。第1戦は11日の19時から、日産スタジアムで行われる。
内田氏は「めっちゃ人、入るんじゃないですか? ここで来なきゃ…」と言うと、栗原氏も「ここで来なきゃ、いつ来るんだってなる。確かに」と、言葉をつないだ。そして、内田氏は「マリノスファンだけじゃなくて、Jリーグファンにも駆けつけてほしい。みんなで。絶対に獲らないといけないですよ。浦和、鹿島、G大阪が獲っているんで」と、2003年以降に優勝した3クラブの名前を挙げて、4クラブ目の優勝クラブ誕生に期待を寄せた。
(FOOTBALL ZONE編集部)