FC東京対京都、ドロップボール再開方法は“ルール範疇” JFA見解「選手も納得していた」

FC東京対京都のドロップボール再開場面にJFAが見解(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
FC東京対京都のドロップボール再開場面にJFAが見解(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

レフェリーブリーフィングを開催

 日本サッカー協会(JFA)は、5月9日にレフェリーブリーフィングを開催。5月3日のJ1第11節、FC東京対京都サンガF.C.の試合で京都の攻撃場面でのPK判定が取り消されたあと、再開方法がFC東京へのドロップボールだったことについて説明された。

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 この場面では後半アディショナルタイム、京都が攻め込んだペナルティーエリア内でFW平賀大空のシュートをFC東京のDF森重真人がブロック。岡部拓人主審は森重のハンドと判断してPKとジャッジしたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入によりオンフィールドレビューが実施され、岡部主審はPKを取り消した。

 この時、森重に当たったボールがゴールラインを割っていたことから京都の選手たちはコーナーキックで再開しようとしたが、岡部レフェリーはFC東京のGK波多野豪へのドロップボールで再開。このあとに判定への異議で京都の西形浩和フィジカルコーチにイエローカードが提示されている。

 ロシア・ワールドカップ(W杯)の審判員に選出されるなど国際主審としても活躍した日本サッカー協会(JFA)審判マネジャーの佐藤隆司氏は、この判定について「現場ではハンドとした。ただし、(ボールが)手には当たっているが腕が大きく広がっているか、シュートへのセカンドアクションがあるかと言えばそうではない。VARはかなり早いタイミングで介入している。焦点はそこなので、確認して取り消しになった」と説明した。

 再開方法については、当初の判定がPKだったものにVARが介入して変更になったことから、ドロップボールになると説明。その場合、ペナルティーエリア内でのドロップボールは守備側のGKにドロップするという競技規則に沿ったものになったと説明した。佐藤マネジャーは「レフェリーも感情的にはなっていないし、(ピッチの)中で選手も納得していた」と話した。

 一方で、このあとにFC東京が京都にボールを返さなかったことが京都のベンチから強い抗議につながったのではないかという点については、「負傷者が出た場合にボールを出した場合など暗黙の了解はあるが、ボールを返すかどうかは審判員が決められるものではない」と話した。

 また、佐藤マネジャーによると、仮に当初の判定が京都のコーナーキックであり、VARの介入でオンフィールドレビューを実施したうえでハンドではないと主審が判断した場合は、当初の判定が変更されるものではないために京都のコーナーキックでの再開になるという。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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