評価急上昇…鎌田大地は「確実にいい選手」 元イタリア代表レジェンドが残留切望「最高のクオリティーを持つ」【現地発】
ファブリッツィオ・ラバネッリ氏、古巣ラツィオ所属の鎌田について言及
かつて元日本代表MF中田英寿氏が在籍したイタリアのペルージャで名物会長として知られるルチアーノ・ガウチ氏を追悼するメモリアルマッチが、5月5日にアッシジのウリーボ・スタジアムで開催された。
メモリアルマッチには、中田氏とペルージャで共闘した元ブラジル代表DFゼ・マリア氏、元クロアチア代表FWミラン・ラパイッチ氏らが参加して盛り上がりを見せた。
またペルージャでトップチームデビューを飾り、ユベントスなどで活躍した元イタリア代表FWファブリッツィオ・ラバネッリ氏も参加。中田氏と共闘はしていないものの、2003年からペルージャに再び2シーズン在籍して現役生活を終えたラバネッリ氏は、古巣ラツィオに所属する日本代表MF鎌田大地について、イタリアでの未来は「分からない。彼のために、そうであってほしい」と前置きしつつ、次のように太鼓判を押した。
「活躍することを祈っているよ。鎌田は最高のクオリティーを持つ選手だと思うからね。ドイツのリーグではとてもいい活躍をした。ラツィオでもいい活躍ができることを祈っている。確実に彼はポテンシャルを持ったいい選手だと思う」
今季ラツィオ加入1年目の鎌田は、マウリツィオ・サッリ体制で徐々に出場機会を減らして退団話が浮上していたなか、イゴール・トゥドール監督の就任以降は出場時間が急増し、チームの中心的な役割を担っている。現地評価が急上昇しているものの、来季の去就は不透明となっており、イタリアの名手も残留を祈っていた。
倉石千種
くらいし・ちぐさ/1990年よりイタリア在住。1998年に中田英寿がペルージャに移籍した時からセリエAやイタリア代表、W杯、CLをはじめ、中村俊輔、本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、冨安健洋など日本人選手も取材。バッジョ、デル・ピエロ、トッティ、インザーギ、カカ、シェフチェンコなどビッグプレーヤーのインタビューも数多く手掛ける。サッカーのほか、水泳、スケート、テニスなど幅広く取材し、俳優ジョルジョ・アルベルタッツィ、女優イザベル・ユペール、監督ジュゼッペ・トルナトーレのインタビューも行った。