「まだ見ぬ最高の景色を」 横浜FM監督、浦和戦黒星もACL決勝へ信念「自分たちを信じる」
5月11日にACL決勝第1戦でアル・アインと対戦
横浜F・マリノスは5月6日に行われたJ1リーグ第12節で浦和レッズと対戦し、1-2の敗戦を喫した。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第1戦を5月11日に控えるなかで大きくメンバーを代えて臨んだゲームだったが、ハリー・キューウェル監督は「今週末に行われるファーストレグ、クラブやファン・サポーターのためにもまだ見ぬ最高の景色を見せたい」と、アジア王者を懸けた舞台を見据えた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
横浜FMは累積警告で出場停止のFWアンデルソン・ロペスを含め、前節のスタメンからフィールドプレーヤーを全員変更。2試合前のセレッソ大阪戦(4月27日/2-2)と同じようなメンバー構成になった。しかし、前半から浦和に押し込まれる時間が長くなり、後半21分までに2点ビハインドを背負った。前半の内にMF天野純を負傷交代させるアクシデントがあったが、後半17分には同時に4選手を交代出場させる手を打っていた。
キューウェル監督は試合後に、「自分たちも戦いに出ていたが浦和が素晴らしいサッカーをしていた。フィジカル、球際、1つ1つを彼らが上回った。自分たちにもいい部分はあったと思うが、球際のアグレッシブさが欠けていたと思う。自分たちがボールを保持する中、せっかく奪ったのにつまらないミスパスなどでボールを失い、相手にチャンスを与えてしまう場面が目立った」とこの試合を振り返った。
横浜FMはこれがリーグ戦で7試合ぶりの敗戦になったが、直近の3試合が連続引き分けだっただけに勝利のない時期が続いているとも言える。一方で、蔚山現代(韓国)に競り勝ってアル・アイン(UAE)と対戦するACL決勝に進出しているチームについて、指揮官にはいい手応えがあるという。
このゲームについてキューウェル監督は「結果はついてこなかったが、いい方向にいっていると思う。今日に関しては中央でなかなか収まらなかった。相手は浦和なので簡単にはいかないと分かっていたが、小さなところが改善すれば上手くいくと思う。敵陣のファイナルサードではいい距離感で作り出したクリエイティブないいパフォーマンスがいくつかあった。やはり丁寧さが欠けるとゴールはなかなか奪えない。パスを回してチャンスを作ってもゴールを決めないと始まらない。ファイナルサードでの丁寧さや集中力が必要だ」と振り返る
そして、ACL決勝に向けて「私がやっているサッカーの基準はものすごく高いと思っているが、スタッフも1人1人の選手を成長させてより良くするのが仕事だと思うし、今週末に行われるファーストレグ、クラブやファン・サポーターのためにもまだ見ぬ最高の景色を見せたい。今日、明日はしっかり分析して、自分たちの求めるサッカーをやるのが大事。いい準備をして、自分たちを信じて試合に向かいたい」と話した。
決勝戦は東地区の代表と西地区の代表がホーム&アウェーの開催を大会ごとに入れ替えながら行うため、横浜FMは初戦がホームゲームになる。中東での決戦に優位な状況で臨むためにも、この浦和戦でメンバーを代えつつ臨んだことを生かしてホームでの勝利を手にしたい。