12戦11発エースの好調理由「そこが大きい」 敗戦も元日本代表GK川島永嗣が言及「良い面」
ジャーメインは試合後に救急搬送
ジュビロ磐田は5月6日に行われたJ1リーグ第12節の東京ヴェルディ戦に2-3で敗れ、勝利を飾ることはできなかった。それでもFWジャーメイン良は今シーズン11得点目のゴールを記録。2-2で迎えた後半37分のPKは外したものの自身の1シーズンにおけるゴール数を更新した。
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元日本代表GK川島永嗣は、この試合を振り返り、「悔しいですね。後半にハーフタイムのところで、自分たちがもう1回やらなきゃいけないところで、ゲームに戻れたところもありました。勝てるチャンスもあったし、勝ち点を拾うチャンスもあった。結果的に、こう(勝ち点0)になってしまって、今日はかなり悔しいし、残念な気持ち」と語るが、一方で前向きなコメントも残した。
「ここからまた難しいゲームが続いていくので、対戦相手の分析をしつつ、自分たちが今日できた部分にまずフォーカスしたい。確実にいい面が出ていたと思うし、そういうところを次につなげたい」
チームの強みの1つが、FWジャーメイン良の存在だろう。2017年から2022年までJ1で6シーズンに渡ってプレーしてきたジャーメインは、その間に111試合で11ゴールを記録してきた。しかし2024年に入ると、わずか12試合で11ゴール。これまでのJ1での通算ゴール数と同じだけの試合を、シーズン序盤に達成してしまった。
東京V戦ではゴールを決めた際に東京VのDF林尚輝と接触。林はプレー続行が不可能となって担架で交代したが、ジャーメインは最後までピッチに立って勝利を目指した。しかし、試合後は治療を受けるために救急搬送され、ミックスゾーンに姿を現すことはなかった。
チームメイトの川島は、日々の練習をともにプレーしており、今シーズン最もジャーメインのシュートを受けている選手といえるだろう。日頃の練習からジャーメインの好調を感じることはあるかという質問に対し、川島は「やっぱり自信をもってやっていますし、プレーの中に迷いがない。そこが大きいと思います」と、ゴールを量産できている理由について語った。
この試合で決めたゴールも、抜群の跳躍力を見せ、最高到達点に近いところでボールを捉えているようだったが、「競り合いのところも、上手く自分のタイミングを分かっていますし、身体の使い方を含めて上手くやれていると思います」と、川島は口にした。
この試合では、ジャーメインとFWマテウス・ペイショットの2トップが、初めてアベックゴールを記録。後半41分にDFリカルド・グラッサが一発退場で数的不利になった後に決勝点を奪われて敗れた磐田だが、明るい材料がないわけではない。「前半は自分たちの満足いく内容ではなかったですし、いろんな意味で後半に盛り返せたのは良かった。でも、(アベックゴールなど)そういう良い面に目を向けて次に向かっていきたい」と、川島は繰り返した。
(河合 拓 / Taku Kawai)