「リバプール2.0は止まらない」 クロップ監督、“後継者”へ路線継続を期待…退任決断の訳も

リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】
リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】

遠藤も勝利に貢献

 イングランド1部リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、今年1月に今季限りでの退任を明言した。後任としてオランダ1部フェイエノールトを率いるアルネ・スロット監督の就任が有力視されるなか、クロップ監督は自身の後継者が路線を継続することに期待を寄せている。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。

 今シーズンの開幕前、リバプールは中盤の選手たちであるMFジョーダン・ヘンダーソン(アル・イテファク)、MFファビーニョ(アル・イテハド)、MFジェームズ・ミルナー(ブライトン)、MFアレックス・オックスレイド=チェンバレン(ベシクタシュ)らが移籍。アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライ、日本代表MF遠藤航、オランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフが加入した。

 新監督はクロップ監督が再構築をスタートさせたチームを引き継ぐことになる。クロップ監督は「もちろん完璧ではない。そうであるなら私たちは勝ち点があと5、6ポイントはあって、今でもリーグ優勝に向けて戦えていたはずだからね。だが、シーズン開幕時まで巻き戻せば、私は『リバプール2.0』と呼んでいた。『リバプール2.0』は私が去った後も止まらない。本当に素晴らしいスカッドとともに、新しいプロジェクトが始まったばかりだ」と、転換期における手応えを口にした。

 そして、改めてクラブを離れることにした自身の決断について「今、この決断をしなければ、来年は難しくなると思っていた。新たなプレシーズンに向けて自分を奮い立たせることを考え、大きな決断をした。本当にエネルギーが満タンじゃないといけない。80%では不十分。それが真実だ。厳しいんだ。1日24時間、週7日の仕事だ。人生には、もっと重要なこともあるが、本気になれば1日24時間、週7日、私はそれをかなり長い時間やってきた。そして、リバプールのようなクラブに求められる基準で続けられないことも分かったんだ」と、説明している。

 クロップ監督のあとを継ぐことは、新監督にとって非常に難しい仕事になると見られているが、来シーズンのリバプールはどのような陣容になり、どんなシーズンを送ることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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