「使わないことも」 大岩監督、パリ五輪のOA枠採用は明言せず「今はフラットな状態」

U-23日本代表の大岩剛監督【写真:(C) mm】
U-23日本代表の大岩剛監督【写真:(C) mm】

五輪は所属クラブに派遣義務はなし

 U-23日本代表の大岩剛監督は、5月4日の夜にカタールで開催されたパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップでの戦いから帰国。羽田空港で取材対応し、本大会に向けたオーバーエイジの起用を「今はフラットな状態」として、使用するかどうかも含めこれから検討すると話した。

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 大岩監督が率いる日本チームは4月16日のグループリーグ初戦から5月3日の決勝戦までの短期決戦を勝ち抜いて優勝を果たした。3位以上に与えられるパリ五輪本大会へストレートインの権利を獲得し、ミッションを完全に達成しての帰国になった。指揮官は「非常に苦しい決勝戦だったが、大会を通じてはチーム全体で戦ってくることができた。最後、勝ち切ることができた。良かったのかなと思う」と話した。

 大会初戦の中国戦ではDF西尾隆矢が退場処分になり、グループリーグ第3戦の韓国戦には敗れた。そのことで対戦することになった開催国カタールとの試合は延長戦まで戦った。大岩監督は「ものすごくいろいろなことがあったので、それにあまり気を持っていかれないように、選手も健康で常にいい準備を持っている状態だったので、自信を持って大会を進められた」と振り返った。

 そこで注目されるのが、本大会でのオーバーエイジ枠の起用についてだ。五輪は23歳以下の大会だが、1チーム3人まで年齢制限なく選手をチームに加えられる。一方で、五輪はサッカー界のカレンダーにおいては代表チームが選手招集の権利を持つインターナショナル・マッチウィーク(IW)の外にある大会であり、選手の所属クラブには招集に応じる義務がない。

 大岩監督は「使うと言うと必ず使わなきゃいけないということになると思うけど、ルールとしてOKなので。招集のIW外なので希望することと叶うことは別の物。今大会でU-23の選手たちも非常に成長した。そういう線もあるんじゃないかと思う。全体を見れば使うこともあるかもしれないし、人数も少ないかもしれないし、使わないことも(あるかもしれない)。今はフラットな状態」と話した。

 1996年のアトランタ五輪から導入されたこのルールで、日本は08年の北京五輪は使用せずに23歳以下の選手たちのみで臨んだ。12年のロンドン五輪は2人のみの起用だったが、ほかの大会ではすべて3人を起用している。23歳以下のパリ五輪世代と言われる選手たちにもMF久保建英やGK鈴木彩艶といったすでにA代表の経験を積んでいる選手もいるが、どのようなチーム編成で本大会に臨むことになるのか注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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