八百長疑惑影響なし 本田がアジア杯連覇を見据えて決意表明

連覇に向けて甘い考えは排除

 MF遠藤保仁(G大阪)はオシムジャパン時代の2007年の4カ国共催アジアカップでジーコジャパン時代の04年の中国大会に続く連覇に挑んだ。彼以外に、現在の代表メンバーで連覇の難しさを知る人間はいない。この難易度の高い挑戦に、日本らしさ、本田らしさというエッセンスを加えながら、取り組むつもりだという。さらに、アジア杯優勝は、2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会での勝利につながっていると口にした。
「自分の言った言葉でいくなら、こういったところ(アジア杯)で結果を出していかないと、(W杯で)期待には答えられない」
 ただし、アジア杯制覇は、優勝を目標に臨んだ今夏のW杯ブラジル大会よりも容易だという考えは排除すべきだと言う。
「前提で言うと、アジア杯はそんなに簡単なものではない。W杯で優勝という目標を掲げて挑んだ。アジア杯ならW杯で負けたけれど、なんとかなるだろうというのは難しい考え方。前回も本当にギリギリで優勝したことは忘れてはいけない。今回も勝ちにいくけれど、前回と同じ内容ではいけないというのは感じている。内容を求めすぎても優勝できないというのは違う。両方追い求めなければいけない。どういう感じでいくのか自分自身分かっていない。まだ時間があるので、どういう精神状態になるのか、自分自身興味深い」
 内容にこだわりつつも、勝利以外は許されない。アギーレ監督の八百長疑惑という雑音もあるが、耳を貸さずに集中の度合いを高める。アジアにおける日本の覇権維持、そして、チームとしての成長という2つのテーマに本田は真っ向から挑む心積もりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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