クロップ監督「涙があふれた」 女性ファンが贈った感謝の“アート作品”が話題「すばらしい絵」

リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督【写真:ロイター】
リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督【写真:ロイター】

女性ファンから贈られた1枚の絵に脚光

 イングランド1部リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、今季限りでのクラブ退任を決断している。別れの日が近づくなか、このほど1人の女性ファンが指揮官に寄せた感謝の贈り物に脚光が当たった。英メディアが報じている。

 2015年10月からリバプールを指揮しているクロップ監督。9シーズンに及ぶ在籍でリーグ優勝やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇をはじめ、8つものタイトルをクラブにもたらした。今季は悲願のプレミア制覇が厳しくなり、FAカップとUEFAヨーロッパリーグ(EL)のタイトルを逃してしまったものの、それでもチームとファンにとってこれまでに残してきた功績の大きさは計り知れないだろう。

 そんな指揮官へ感謝の思いを形にせずにはいられなかったようだ。英メディア「スポーツ・バイブル」は5月3日、クロップ監督にアート作品をプレゼントした女性ファンを伝えた。

 記事によると、その女性ファンとは23歳のアビゲイル・ラドキンさん。サッカーに特化したアート作品を制作しているという。そしてラドキンさんは、2か月をかけてクロップ監督のために1枚の絵を描き上げた。

 その絵とは、CL制覇の際にクロップ監督が選手から胴上げされた様子を描いたもの。ラドキンさんはそこに「You’ll Never Walk Alone」と「Danke Jurgen(ありがとう、ユルゲン)」のメッセージを書き込み、退任する指揮官へ感謝の思いを示した。

 現地時間5月2日、ラドキンさんはリバプールのトレーニング施設でクロップ監督に対面し今回の作品をプレゼント。記事は、贈り物を受け取った監督のコメントを次のとおり伝えている。

「最高だ。これを見た瞬間に、涙があふれたよ」
「自分にはスキルがそれほどあるわけじゃないが、作品を見た途端に才能が分かったよ。アビゲイル、君は明らかに本物の才能を持った人物だ。成功を祈っている」

「スポーツ・バイブル」はさらに、プレゼント贈呈の様子を収めた動画やアビゲイルさんとクロップ監督がハグする姿の写真などを公式インスタグラムで公開。すると、コメント欄には「すばらしい絵だ」「粋だね」「この絵には多くの意味が込められている」「偉大な芸術」「凄い」といった称賛の声が多く寄せられた。

 また、ラドキンさんも自身のX(旧ツイッター)で「今日は人生で最高の1日」「(クロップ監督は)今まで会ったなかで一番優しい人」と対面できた喜びを綴っている。

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