「悔しく眠れないことがあった」 殊勲のFC東京助っ人が明かした苦悩と復調への自信
FC東京は2-1で京都に勝利
今シーズンの味の素スタジアム初勝利をもたらす、エースの一撃だった。5月3日のJ1リーグ第11節でFC東京は京都サンガF.C.と対戦。前節、昨季王者のヴィッセル神戸を破った京都と難しい試合を繰り広げたが、前半21分にFWディエゴ・オリヴェイラが挙げたゴールが決勝点となり、2-1で勝利した。
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この試合、ゴールを挙げただけではなく最前線で攻撃の基準点となり続けたブラジル人FWは、試合後のヒーローインタビューで「昨日(2日)が母の誕生日だったので、(得点を)決めることができて本当に嬉しい」と笑顔を見せた。
ゴールシーン、左サイドでFW俵積田晃太がDFをかわし、ゴール前に絶妙なクロスを入れた。見事にマークを外したディエゴ・オリヴェイラがヘッドで合わせ、ゴールネットを揺らしている。GKの逆を突くヘッドになったが、「GKを見て逆を狙ったかと言われると、それはしていないです(笑)。そんな余裕はなかったので」と笑いながら明かした。
そして「自分の中では、相手のセンターバックの裏を狙うことを意識していました。そこにいいクロスが来た感じです。フリーになることは考えていましたが、GKの動きまでは見えていませんでした」と言い、「GKを見たと言えば見たのですが、それはゴールが入ったあとでした」と続けて、周囲を笑わせた。
誕生日にも母と電話をしたというが、ゴールの約束はしなかったという。「ゴールを約束して、もし決められなかったら、『どうして決めなかったの!』と連絡が来るかもしれなかったので」と、その理由を明かして笑った。
「まだ肩の痛み、怪我の痛みがある」と言いながらも、2試合連続ゴールで復調を感じさせるディエゴ・オリヴェイラ。だが、今季序盤は精彩を欠き、昨シーズン15得点を挙げてチーム得点王だった姿とは別人のようだった。
「シーズンの最初は、私もそうですが、みんなも勝てないと悔しく眠れないことがありました。それは私だけじゃなくて、試合が難しい中で自分たちのプレーができずにイライラしていました。それでも今日、チームに貢献できましたし、チーム全体にいい流れにあると思います」
ディエゴ・オリヴェイラは自身とチームの復調に自信を見せていた。
(河合 拓 / Taku Kawai)