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トーレスが語ったミランでの日々 「インザーギ監督は他の選手に期待を懸けた」
ホームに帰るのを夢見たトーレス
ACミランからアトレチコ・マドリードに期限付き移籍で加入した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは、わずか3カ月間に終わったミランでの日々を「インザーギ監督は他の選手に懸けた」と悔しさとともに振り返った。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
「ミランで重要な選手になりたいと思っていたのは真実だが、実際はそうではなかった。ミランは僕に期待を懸けてくれるからと思って移籍したけど、監督は他の選手に懸けた」
慣れ親しんだマドリードへの復帰直前、ミランの合宿地ドバイで調整していたトーレスはこう語った。今夏の移籍市場閉幕寸前にチェルシーから2年間の期限付き移籍でミランに加入した。フィリッポ・インザーギ監督は高い期待を懸けていたが、トーレスはデビュー戦となるはずだった第2節パルマ戦前日に右足首をねんざして出遅れてしまう。その後も公式戦通算1得点と調子が上がらないトーレスの代わりに、指揮官が1トップで起用した元フランス代表FWジェレミー・メネズが前半戦8得点と爆発。インザーギ監督は次第にトーレスに懸けていた期待を偽の9番役で覚醒したメネズに向けることとなった。
トーレスは「クラブは僕とは違うタイプのストライカーを探していると教えてくれた。だからアトレチコへの移籍はベターな解決法だと思う。家に帰るのを夢見ている」と続けた。
アトレチコ、そして、リバプール時代にエルニーニョ(神の子)と称された欧州屈指のストライカーだった自らのキャリアの再生を願い、ミラノにやってきた。だが、その願いはかなわなかった。悔しさをかみしめつつ、11歳から過ごした良き思い出が残るマドリードでラストチャンスに懸ける。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images