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インドネシアが「勇敢な敗北」 U-23アジア杯で躍進…「逆境を恐れない」戦士たちを海外称賛
3位決定戦でイラク相手に延長戦の末1-2で敗戦
U-23インドネシア代表は現地時間5月2日、パリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジアカップ3位決定戦でイラクと対戦し、1-2と敗れた。この結果、アジアの五輪出場権3.5枠のうち残りの「0.5」の枠を懸けて、インドネシアは大陸間プレーオフへと回る。ここまで躍進を遂げたインドネシアに海外メディアも「勇敢な敗北」と健闘を称えた。
すでに決勝へ進出した日本、ウズベキスタンの2か国が本大会行きを決め、3位決定戦の勝者も五輪出場が決まる。大会4位となった国はアフリカ予選4位のギニアとのプレーオフに回り、残った「0.5」枠を競う形となっている。
1956年メルボルン大会以来、68年ぶり2度目の五輪出場を懸けて挑んだインドネシア。決勝トーナメント1回戦で韓国をPK戦の末に撃破し、準決勝ウズベキスタン戦に敗れ3位決定戦に回った。
準決勝で日本に敗れたイラクとの対戦となったなか、前半19分にMFイヴァル・ジェナーの右足ミドル弾でインドネシアが先制。しかし、同27分に同点とされると、膠着した試合は1-1のまま延長戦へ突入した。
延長前半6分、イラクMFアリ・ジャシムのゴールが決まりこれが決勝弾に。接戦が繰り広げられたなか、イラクが3つ目のアジア五輪出場権を獲得している。一方のインドネシアは、大陸間プレーオフへ望みを残すこととなった。
米スポーツ専門局「ESPN」は「大会を通して、彼らは新鮮な空気を吹き込み、自由で流れるような、時には電光石火のサッカーを展開し、多くの相手を惑わせた」とアジア杯でインドネシアが残した功績に触れた。
「広大でありながら複雑なワンタッチサッカーは、何年か後に懐かしく振り返られるような見事なゴールを生み出した。しかし、1956年以来となる五輪への自動出場権を獲得するには、あと一歩及ばなかった」
3位には及ばなかったが、「すべてが失われたわけではない」とプレーオフに残す可能性も指摘。「まだオリンピックの夢を実現できるかもしれない。U-23アジア杯での戦いぶりを見れば、それができない理由はない」と、その躍進ぶりから太鼓判を押した。
「若く才能豊かなインドネシア代表は逆境を恐れない」
プレーオフでインドネシアは、ギニアと対戦予定。68年ぶり2度目の五輪出場を懸け、再び世界を驚かせることができるだろうか。