「健康について考えるのは普通」 久保建英の五輪出場、クラブの“交渉”臨む意向を現地報道
久保建英、パリ五輪の出場可否を巡って海外でも話題に
大岩剛監督の率いるU-23日本代表は、カタールで開催されているU-23アジアカップで決勝に進出し、今夏のパリ五輪出場権を獲得した。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は、パリ五輪世代のスペイン1部レアル・ソシエダのMF久保建英について、代表とクラブで駆け引きが始まる可能性を伝えている。
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U-23アジア杯は23名の選手で戦っているが、五輪の本大会は18名の登録となる。オーバーエイジ枠も3枠あるため、23歳以下の選手たちの枠争いは熾烈を極めることとなる。今回のU-23アジア杯には参加できなかったものの、欧州でプレーしている久保やGK鈴木彩艶といったフル代表を経験している選手たちには、本大会に招集される可能性はある。
そんななか、「ムンド・デポルティーボ」は、ソシエダの主力である久保の動向に注目。パリ五輪のサッカーは7月24日から8月10日に予定されている。そのため五輪に出場することになれば、欧州クラブに所属する選手たちはプレシーズンをクラブで過ごすことができなくなる。
記事では大岩監督が「久保は(五輪)出場を望んでいると言っていた。あとはクラブ次第」と語っているとしたが、クラブは久保を五輪に派遣することを望んでいないようだ。
プレシーズンで不在なだけではなく、クラブは久保のコンディションを気にしているようだ。ソシエダのスポーツ・ダイレクターであるロベルト・オラベ氏は「久保はすでに2021年に東京五輪に出場しているし、今年はアジアカップにも出場した。そのため、彼の健康について考えるのは普通のことだ。現代サッカーのスケジュールは非常にタフであり、選手のケアをしなければいけない」と、コメントしたという。
クラブはFIFAデイズ(インターナショナルマッチデー)以外に選手を手放す義務はない。それでも記事では「久保が希望すれば、クラブは選手との話し合いの機会を持ち、合意に達するように努める意向を示唆した」という。
U-23日本代表に久保が加われば、大きな戦力アップも期待できるところだが、はたして二度目の五輪出場が実現することになるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)