パリ五輪OA枠候補メンバー、冨安&遠藤のプレミア勢浮上で「怪我怖い」「休んでくれ」の声
U-23日本代表のパリ五輪出場決定でオーバーエイジ(OA)枠の活用動向に焦点
大岩剛監督率いるU-23日本代表は、パリ五輪出場権を獲得。24歳以上のオーバーエイジ(OA)枠の活用動向に焦点が移るなか、候補メンバーにはA代表の主力クラスの名も。期待が持てる一方で、ファンからは怪我や疲労の懸念も指摘されるなど複雑な反応が広がった。
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大岩ジャパンはU-23アジアカップで決勝へ駒を進め、今夏のパリ五輪行きが決定。本大会で56年ぶりとなるメダル獲得を見据えてこの先焦点となるのがOA枠の活用だ。早くもその動向が注目を浴びるなか、最大3つ行使できる枠にはA代表のレギュラー格の名前も取り沙汰されている。
そんななかで日本代表を率いる森保一監督は4月30日、欧州視察から帰国した囲み取材で「大岩監督とはまだ話していないが、これまでも山本(昌邦)ダイレクターを通していろいろな話はしている。日本サッカーとして、日本代表サッカーファミリーとして、五輪でメダルを獲るためにいい連係でサポートできれば」と、OAメンバー招集へ全面協力の意向を示した。
日本のOA枠は過去7大会中5大会(2000年シドニー五輪、04年アテネ五輪、12年ロンドン五輪、16年リオ五輪、21年東京五輪)で活用。前回の東京五輪では、DF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航の3名が選ばれるも、本大会での成績は4位とメダル獲得へあと一歩届かなかった。
パリ五輪でもOA3枠の活用が有力。候補に挙がるメンバーの中には、プレミアリーグの強豪クラブに所属する遠藤(リバプール)やDF冨安健洋(アーセナル)といった名前も検討されているというが、U-23年代の代表チームには選手招集の拘束力がないため、クラブ側から拒否される可能性が十分に考えられる。
さらに五輪出場による怪我や疲労の蓄積も懸念されるポイントだろう。欧州の今季シーズン終了後、十分なオフを取れないまま五輪に臨めば、勝ち上がり次第で最大8月上旬まで参加を余儀なくされる。新シーズン開幕は間近に迫っている時期でもありハードスケジュールは不可避だ。そのため、度重なる怪我に悩まされてきた冨安、シーズン終盤戦で調子に陰りが見え隠れした遠藤ともあり、過度な負荷をかけるのは禁物かもしれない。
冨安や遠藤のOA枠招集案に対してSNS上では「呼ばないで」「冨安は怪我が怖い」「冨安と遠藤は休んでくれ」といったファンからの指摘も。男子サッカー競技のグループ初戦(7月24日)まで3か月を切ったなか、18人の登録メンバーのうち、3つを占めるOA枠はどのような顔ぶれに落ち着くだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)